第8回世界女子囲碁団体戦ー二日目

韓国の圧倒的実力を示す

5月11日に中国で「天台山・体彩杯第8回世界女子囲碁団体戦」の2回戦が行われた。
前日の対中国戦に続き、韓国は台湾を3勝全勝で破り、最終戦を待たずに優勝を決めた。
(仮に対日本戦で3敗しても、中国との直接対決で韓国が勝利しているため)
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【5月11日(土):2回戦の結果】
<韓国3ー0台湾>
崔精九段(韓)―黒嘉嘉七段(台)
金彩瑛五段(韓)―楊子萱二段(台)
呉侑珍六段(韓)ー俞俐均二段(台)
<中国3ー0日本>
於之瑩六段(中)ー藤沢里菜四段(日)
陸敏全五段(中)―上野愛咲美二段(日)
王晨星五段(中)―謝依旻六段(日)

中国 韓国 日本 台湾 勝数 勝星 順位
中国 0-3 3-0
韓国 3-0 3-0 2 6
日本 0-3 1-2
台湾 0-3 2-1

韓国の3名は世界的に見ても上位にランクインする女流棋士である。
最近は呉清源杯黄龍杯で中国の勢いが増したように思えたが、本棋戦で待ったをかけた。
中国と韓国の力はほぼ均衡しており、未だにこのバランスが保たれているようだ。
この先の世界戦で、女流囲碁界の勢力図がどう変わっていくか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:新型の意図】
黒番は謝依旻六段、白番は王晨星五段です。
黒1、3のツケ切りで左方に利きを作ってから、黒5にカケるのが定石手順です。
ただ、研究が進むにつれて、白6の好手が発見されたことにより新型へ進化していきます。
(こちらの記事に簡単な解説があるので参照ください)


黒7には白8、10と外側を厚くしていきます。
左上に味があるので、黒Aなど手を入れるのが無難ですが、実戦は黒11と大場に走ります。
白は黒の手抜きを咎めるため、左上の薄みを突いていきます。


白20、22が手抜きを咎める厳しい追及です。
黒23と断点を守るなら、白24が粘り強い手で見た目以上に弾力ある形を築かれます。
続いて、黒Aは白Bと連絡されて捕まらないので・・・。


黒25と分断を試みますが、白26で黒の負担が重いコウに持ち込まれます。
黒27に抜いた時に白28のコウ材があるのが白の意図する進行でした。
黒が左上のコウ争いに敗れると、左上全体が危なくなるので受けられません。


黒29とコウを解消するのは仕方ないところ。
白30から36と先手で黒を飲み込んだ後、白38と左辺を大きくまとめて優勢を築きました。
左上の定石は黒に手番を容易に与えない意図もあり、白が有力であると見られています。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
明日から海外に行くので、ブログ更新がかなり遅れる可能性があります。(またはお休み)
5月18日の生放送もお休みしますのでご了承ください。

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