初段上達シリーズ(4)【打ち込み対処法4】

深入りの咎め方

難しい局面になった時、最強に応じるか、局面を穏やかに収束すべきか選択を迫られます。
もちろん、徹底抗戦して戦い抜ければ問題ないですが、多くの場合はかなり難しくなります。
そんな時に様々な戦術の知識、そして経験があればわかりやすく収束することも可能です。
本シリーズで考え方と共に使える戦術の手札が広げれば、勝率が上がるはずです。


【テーマ図(白番):打ち込みへの対抗策】
お互いに布陣を敷いた後、黒1の打ち込みに回った局面です。
黒を仕留めるのはかなり難しいため、この打ち込みを利用して如何に得できるかが焦点。
どういった構想を描いて打ち進めるべきか、考えてみてください。



【正解図:模様拡大が好判断】
白1と左辺への進出を止めて、模様を広げるのが良い石運びです。
黒2と逃げ出されても、白3から9と模様拡大を加速して白打ちやすい局面です。
大事にすべき大場を掴めば、簡明に優勢を築くことができます。



【失敗図:模様が削られる】
白1と封鎖を試みた瞬間、黒2と左下の模様を削る打ち方に切り替えられます。
白3から7と分断できますが、黒8と十分な形を与えると同時にAの狙いを見られて白不満。
かと言って、左下の白を守ると黒に大場を占められ、白は地合いで出遅れてしまいます。



【参考図:正しい方針】
左辺の模様を制限するのが急務なので、黒1と左下から打ち込むのが正しい方針です。
白2には黒3と頭を出して、AやBの狙いを見て打ち進めれば互角に近い形勢でしょう。

「編集後記」
封鎖する形がピッタシに見えても、大事にすべき点が見えないと形勢を損じます。
技術的な面も影響する点ですが、まずは発想の幅を広げることを心掛けてみてください。
次第に、実戦レベルでも応用できるように成長していくはずです。

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コメント

  1. Tetra より:

    最近は詰碁でのレベルアップに傾倒していましたが、発想の幅も意識してみます。
    視野の広さと構想力、ですね。

    • okao より:

      互角以上の戦いにもっていくためにも、発想や考え方の幅を広げるのは非常に効果的だと考えています。読みも大切ですが、勝負所を向かえる前に劣勢になっては、読みの力を発揮するまでもなく敗北する可能性があります。