第23期中国新人王戦決勝三番勝負

女流の周泓余四段が優勝!

5月6、7日に中国・上海棋院で「第23期中国新人王戦」の決勝三番勝負が行われた。
女流棋士の周泓余四段が陳豪鑫四段を2-0で破り、初のタイトル奪取を果たした。
第21期に於之莹六段が優勝以来、2度目の快挙であり、女流棋士を強さを示す結果となった。
以下にこれまでの結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【5月6日(月):決勝三番勝負第1局】
周泓余四段―陳豪鑫四段
【5月7日(火):決勝三番勝負第2局】
周泓余四段―△陳豪鑫四段

今回優勝した周泓余四段は現在16歳で、中国女子甲級リーグでも活躍している。
また、黄竜士杯では次鋒として参戦し、2連勝で各国の棋士を寄せ付けない強さを見せた。
これから世界戦でどのような活躍を見せるのか、彼女の動向に目が離せない。
さて、対局を振り返っていきます。


【第1局:序盤の研究】
黒番は周泓余四段、白番は陳豪鑫四段です。
黒1と白2を交換して上辺の価値を下げた後に、黒3から5と形を決めるのが好判断。
左辺の黒陣を広げながら右辺への進出を止めれば、黒悪くないと見ているようです。


白6と反発しますが、黒7以下と右辺の進出を止めれば、黒は意図した展開に持ち込めます。
上辺に白陣を敷かれても、左辺と右辺に黒陣を築いた戦果も大きく互角に近い進行でしょう。
コミの負担が重い黒としては、序盤で互角以上の形勢にできたので作戦成功と言えます。
結果、黒1目半勝ち。



【第2局:両カカリの攻防】
黒番は陳豪鑫四段、白番は周泓余四段です。
黒1の両カカリに対して、白2から4とツケノビるのがよく打たれる対応策。
ただ、黒5に白Aと受けるのが無難ですが、実戦は白6のツケを選択します。
これは相手の出方を見て、先の打ち方を変えようとする意図があります。


黒7と隅に食い込むなら、白8と軽くかわして下辺の黒に上から圧力をかけます。
黒9、11の抵抗しても、白12が下辺を広げると同時に左下の助けに働く好手になります。
たとえば、黒Aと脱出を図るのは、白B以下で左辺の黒が痛むため得策ではありません。


黒13と根拠を持つ進行を選ぶも、白14から18と左辺の黒にプレッシャーをかけていきます。
左辺の攻めにより、左上の白陣が大きくまとまる可能性が広がったので白十分な展開です。
これを機に、両ガカリの攻防でこの変化が多く打たれるようになるかもしれません。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
最近は女流棋士のレベルが世界的に上がっており、男女の差がなくなりつつあります。
若い世代が飛躍している中国囲碁界、層の厚さは未だ健在のようです。

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