初段上達シリーズ(3)【打ち込み対処法3】

方針と技術の合致

石を攻める方法は多く存在しますが、正しい方針を取らなければ戦果を上げられません。
ただし、方針が正しくても、それを実現する技術を身につけなければなりません。
今回のシリーズを通して、その両方が身につけば棋力が飛躍的に向上するはずです。


【テーマ図(黒番):攻めの向き】
白1の打ち込みに対して、黒はどう応戦すべきかが焦点になります。
現局面では左下の厚みを活用して、下辺の白をどう攻めるかがポイントとなります。
攻めの向きに気を付け、利益を確保しながら戦いたいところです。



【正解図:右下の模様拡大】
黒1のケイマから下辺の白に迫るのが簡明な戦い方です。
白2と抵抗されても、黒3から5と封鎖して白の退路を断ちます。


白6から16と根拠を持たれますが、黒17と右下の模様を拡大して黒十分です。
堅実な攻めにより、リスクを負わずに黒は優勢を築くことに成功しました。
難しい技術を使わずとも、大局的な打ち回しで対抗できます。


【正解変化図:封鎖の手筋】

白2と脱出を図るなら、黒3のツケで封鎖を試みるのが手筋。
実戦でよく表れる変化の一つなので、覚えておきたいところです。


白4の受けには、黒5から9と封鎖できるので黒成功です。
仕留め切るのは難しいですが、白は生きるまでに損失を支払うので黒満足な進行です。



【失敗図1:退路を明け渡す】
黒1と根拠を奪いにいくのは視野の狭い構想です。
白2から4と脱出されてしまい、白に楽な碁形を許してしまいます。
右下にはAやBなど荒らす手立てがあるだけでなく、左下の厚みを活かし切れてません。


【失敗図2:厚みを活かしづらい】
黒1のボウシも攻めの手段ですが、白2から6と頭を出されてしまいます。
右下の黒陣を固められても、左下の厚みを活かしておらず黒イマイチな進行です。

「編集後記」
状況に応じて攻め方を少し変えるだけで大きく戦果が変わります。
この点が改善されるだけで、ネット初段の壁を越えて一気に棋力向上するでしょう。

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