初段上達シリーズ(2)【打ち込み対処法2】

打ち込みの対応

序盤でリードを奪っても、相手の深入りを咎められなければ勝利につながりません。
ただ、その場面に出くわした時に「石を取ろう」と強く思い過ぎるのは危険です。
もちろん、取ることができれば問題ありませんが、失敗した時に多くの借金が残ります。
ポイントは「何を得るために攻めるのか」これを大事にテーマ図を考えてみてください。


【テーマ図(黒番):攻めの方向を見極める】
白1の深い打ち込みに対して、黒はどう対応していくかが問題です。
上からプレッシャーをかけるのか、右辺から迫るのか、後の構想を考えて選んでください。



【正解図:模様拡大が簡明策】
黒1と右辺の模様を広げつつ、白を厳しく攻めるのが堅実。
白2から6と脱出を図られても、黒7とさらに拡大できるので黒好調な展開です。
「利益を確実に回収しながら戦う」これが攻めを成功させるコツです。



【失敗図:攻めが続かない】
黒1、3と上からプレッシャーをかけるのも考えられます。
白が相当苦しいように見えますが、石はそう簡単に取れるものではありません。


白4、6と包囲網を脱出されて捕まらない格好です。
黒7以下と迫っても、Aの切りなど黒の薄みが目立つ格好となり強い攻めが続きません。
黒は中央を厚くしてもどれだけ地になるか不透明であり、攻め損じた戦型と言えます。
厳しく攻めるだけでは、勝利に結びつけるのが難しいです。



【参考図:妥当なライン】
テーマ図の打ち込みはやり過ぎなので、白1と浅く消すのが相場。
白は各所で地を稼いでおり、この辺りで模様を消してバランスを取るところです。

「編集後記」
ネット初段を目指す上で、強引な手段を正しく対応できるようになりたいですね。
そうした相場が見てくると、踏み込めるギリギリのラインが見えてきます。

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コメント

  1. キクヤン より:

    攻めの石の方向性が悪いと高段者から言われている今の私にとって、とても役立つ内容で有難いです。
    NHKの目指せ初段コーナーのブログ版ですね。
    これからもどんどんお願いいたします。

    • okao より:

      今回のシリーズでは、考え方を実戦する方法を多くのテーマで紹介する予定です。たくさんの方法が見えれば、発想を盤に表現できると思います。