両カカリのフリカワリ

ポン抜きの価値

今回は世界戦と国内棋戦で打たれた「両カカリのフリカワリ」を紹介します。
序盤から味の良い抜き跡ができるもので、昔なら強く怒られるワカレと言えるでしょう。
ただ、現在は「ポン抜き30目」という考えは廃れ、現実的な評価を下されています。
昔の考え方が少しずつ改善され、碁の打ち方が洗練されていっているようです。


【テーマ図:両カカリのフリカワリ】
黒1に受けず、白2と他方へ向かったため黒3の両カカリに発展しました。
最近は両カカリへの対策が多く存在しており、カカリに手抜きする実戦例が増えています。
まずは、本日行われた対局で現れた変化の一例を紹介していきます。


この両ガカリには白4、6と受けるのが現代風の受け方です。
状況次第では他の対応も考えられますが、多くの場合はこの受け方に限ります。


黒7の押しには白8と整形を目指していきます。
黒9、11でダメヅマリになるため、白が困っているように見えますが・・・。


白12と黒一子を抱える進行を選びます、
黒13、15の抜きが大きく見えますが、白16と厚みを牽制できるので実利が活きる局面です。
左下の攻防は黒の一手多い場から始まっており、これなら白十分なワカレと言えます。



【参考図1:黒厚いワカレ】
白2と二子を助けるのは若干妥協気味です。
黒3から7と備えられると、見た目以上に厚い格好となり黒悪くないワカレになります。



【参考図2:現局面では黒良し】
白2のノビには、黒3とカケツグのがよくある実戦進行です。
ただ、現局面で白6と左辺に手をまわしても、左上の強い石が控えているので白イマイチ。
黒7と下辺に模様を築いた黒の戦果が大きいと見れるので、この定石選択は白不適です。



【参考図3:白模様の幅に軍配】
黒2の三々入りは一時よく打たれていた定石です。
ただ、白3から9と整形する術が発見されて以来、この進行を打たれなくなっています。


黒10に白11とコウに弾いて頑張れるのが白の主張です。
白13のコウ材があるため、黒はコウ材がなく黒16、18と手を戻す相場になります。
この局面では、左辺の白模様の幅がよくなるため、両ガカリした側の黒は良くありません。

「編集後記」
GWはやっぱりダラダラと過ごしてしまいますねw
少しずつやるべき事をしていますが、どうにも手が進まず難儀してます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする