第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権ー三日目

上野二段、3回戦突破ならず

4月29日に中国・福州で「第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の3回戦が行われた。
日本の上野愛咲美二段が出場するも、中国の芮廼偉九段に敗れて無念の敗退となった。
なお、明日は世界囲碁AI大会で優勝したGolaxyとベスト4の棋士が対決する予定だ。
以下に3回戦の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月29日(月):3回戦の結果】
芮廼偉九段(中)―上野愛咲美二段(日)
王晨星五段(中)―呉侑珍六段(韓)
崔精九段(韓)―高星四段(中)
李赫五段(中)―王爽四段(中)

【11月30日(土):準決勝三番勝負の組合せ】
芮廼偉九段(中)―王晨星五段(中)
崔精九段(韓)―李赫五段(中)

準決勝は中国3名、韓国1名が出場する形となり、中国がリードする形となった。
女流勝ち抜き団体戦の黄龍士杯でも中国がリードしており、韓国が後れを取っている。
去年は女流棋戦で韓国が押していただけに、今年は大きく勢力図が塗り替わるかもしれない。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:最新型の定石形】
黒番は呉侑珍六段、白番は王晨星五段です。
黒1、3の切り違いを決めて利きを作ってから、黒5とカケるのが定石です。
旧来は白Aのノビで対応するところだったが、最近はそれを改良した形が発見されてます。


白6のコスミが最新形となっており、今では常識に近い手法。
意図としては、白Aと黒一子を制した形が従来の定石より白が好形になるという主張です。


黒7と受けるなら、白8から10と外周に厚い形を築いていきます。
黒11は白A以下に備えて黒陣を固める好点だが、白12と左辺に模様を築けば白十分な展開。
今回の形に限らず、様々な定石でこうした改善点が見つかっています。
結果、白中押し勝ち。



【参考図:従来の定石】
白1から黒6まで、この手順が旧来の定石手順でした。
実戦との差があまりないように見えますが、白1の位置がAにあった方が僅かに優ります。
一路の違いで大きな違いが生じるので、こうした定石は少しずつ進化していきます。

「編集後記」
上野二段は世界戦ベスト8で敗退となりましたが、毎年成績を伸ばしているように見えます。
女流棋戦は黄龍士杯、兵聖杯、天台山などあるので、今後の活躍に期待していきたいです。

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