2019博思杯世界囲碁AI大会―四日目

Golaxyが世界一に輝く

4月28日に中国で「2019博思杯世界囲碁AI大会」の四日目が行われた。
決勝五番勝負は中国のGolaxyが韓国のBADUKIに3連勝、世界一の座を手に入れた。
昨年も優勝しており、中国の絶芸と双璧をなす実力は伊達ないことを証明する形となった。
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月28、29日(日、月):決勝五番勝負の結果】
Golaxy(中)3―0BADUKI(韓)
第1局:Golaxy 黒中押し勝ち
第2局:Golaxy 白中押し勝ち
第3局:Golaxy 黒中押し勝ち

今大会に優勝した囲碁AI・Golaxyは呉清源杯ベスト4の女流棋士と明日対決する。
持時間は2時間+1分の秒読み5回で行われるため、4人による相談碁だと推測される。
現地時間の12時から開始(日本時間では約13時)する予定なので、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々定石の新型】
黒番はGolaxy、白番はBADUKIです。
黒1の三々入りに白2、4が代表的な受け方だが、最近は黒5と応じられることが多いです。
白Aと受けるのは黒B以下で黒に走られるため、最強に応戦することが求められます。
難解な定石に進むことが多く、穏やかに収束したいなら白4で手を変えなければなりません。


白6と押さえ込んで応じるのは当然の一手。
黒7から11と外壁の傷を突いて、お互いに薄い形のまま薄氷の攻防を続けることになります。
黒15に白AやBなら簡明な定石になりますが、最近は白16と強く受けるのが主流です。


白18から22と利かした後、白24と左方の懐を広げるまではほぼ一本道の進行。
ここで、黒25と白26を交換してから、黒27から29と受けたのが面白い手法でした。
白Aとアテる価値を低くしながら、黒Bの逃げ出しを見れるというのが黒の主張です。


白30に黒Aと打てば左下の白を取れるが、実戦は黒31から37と大場を占める進行を選択。
白Bでセキに持ち込めるが、後手を引くので互いに手をつけない不思議な状態になります。
大場へ足早に向かいたい場合は有力手段となるため、流行の形になるかもしれません。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
明日はどのような対局形式が行われ、どのような碁を見せてくれるのか楽しみですね。
それにしても三々定石は進化し続けており、未だに定型化する姿が見えません。

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