2019博思杯世界囲碁AI大会―二日目

決勝はGolaxy vs. BADUKI

4月27日に中国で「2019博思杯世界囲碁AI大会」の二日目が行われた。
日本はトリプルアイズ社のRaynzが出場し、3勝2敗で予選突破し準決勝に駒を進めた。
しかし、準決勝三番勝負で韓国のBADUKIに破れ、三位決定戦へ後退することとなった。
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月27日(土):予選リーグの結果】
<予選4回戦>
LeelaZero(ベルギー)―Raynz(日)
Golaxy(中)―BADUKI(韓)
DolBaram(韓)―Golois(フランス)
YXT(中)―GoGenius(中)

<予選5回戦>
LeelaZero(ベルギー)―GoGenius(中)
Golaxy(中)―Golois(フランス)
BADUKI(韓)―YXT(中)
Raynz(日)―DolBaram(韓)

順位 名前 勝星
LeelaZero(ベルギー)
Golaxy(中)
BADUKI(韓)
Raynz(日)
DolBaram(韓)
YXT(中)
Golois(フランス)
GoGenius(中)

<本戦準決勝三番勝負の結果>
Golaxy(中)2―0LeelaZero(ベルギー)
BADUKI(韓)2―0Raynz(日)

決勝戦は優勝候補筆頭のGolaxyと飛躍的な進化を遂げたBADUKIが激突する。
世界では囲碁AI開発が活発であり、1年前では想像できない強さへ進化している。
「数年すれば、AlphaGoの強さが普通になる」という言葉がいよいよ現実味を帯びてきた。
今後、どういった進化遂げて、どのような碁の姿を見せてくれるのか、期待が大きく膨らむ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:異次元の競り合い】
黒番はLeelaZero、白番はGolaxyです。
黒1の打ち込みは左下の白を横目に下辺の白陣を荒らす意図があります。
ただ、白A以下で弾力ある形を築けるので、白2と右下の白陣拡大を優先します。
ここで、黒3と直接白に働きかけて、相手の出方を強引に利くのが囲碁AIらしい石運び。


白4には黒5と押さえて、右下の白模様拡大を強引に制限していきます。
単に右下の白を固めるのは、石が偏って良くないため、白4から10と強く反発したいところ。


黒11の動き出しに、白12から20と右下を制圧して白不満ない展開に見えるかもしれません。
ただし、△に配石された場なので、右白の白陣を多少固めても構わないと見ているようです。


実戦は黒21と先手で右下を守り、黒23から25と左下の攻めに先着していきます。
右下の白地には黒Aと大きく削る手が残っており、見た目ほど大きい地ではありません。
黒は右下に白を偏らせて、全局的な打ち回しで対抗する碁形を選択していきます。
部分的な損得より、次々に要所を占めることを優先する囲碁AIらしい石運びです。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
強豪の囲碁AIが集まる中、日本のRaynzがベスト4に残れたのは大きな成果だと思います。
願わくば、明日の三位決定戦を制して、日本に良い知らせを持ち帰ってほしいところです。

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