2019博思杯世界囲碁AI大会―初日

日本のRaynz、予選2勝1敗

4月26日に中国で「2019博思杯世界囲碁AI大会」が開幕した。
この棋戦は囲碁AIの世界一を決めるもので、各国から強豪の囲碁AIが集結した。
日本からはトリプルアイズ社のRaynzが参戦し、2勝1敗で幸先の良いスタートを切った。
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月26日(金):予選リーグの結果】
<予選1回戦>
LeelaZero(ベルギー)―Golaxy(中)
Raynz(日)―GoGenius(中)
BADUKI(韓)―Golois(フランス)
YXT(中)―DolBaram(韓)

<予選2回戦>
LeelaZero(ベルギー)―YXT(中)
Golaxy(中)―DolBaram(韓)
Golois(フランス)―GoGenius(中)
BADUKI(韓)―Raynz(日)

<予選3回戦>
BADUKI(韓)―LeelaZero(ベルギー)
Golaxy(中)―YXT(中)
Raynz(日)―Golois(フランス)
DolBaram(韓)―GoGenius(中)

順位 名前 勝星
BADUKI(韓)
Golaxy(中)
Raynz(日)
LeelaZero(ベルギー)
Golois(フランス)
YXT(中)
DolBaram(韓)
GoGenius(中)

前回大会で優勝したGolaxyだったが、初戦でLeelaZeroに破れて黒星スタートとなった。
LeelaZeroは世界中の開発者が集うコミュニティがあり、日々改良が進んでいる。
一方、韓国のBADUKIはそんなLeelaZeroを破り、現在全勝で首位に立っている。
大会に数度出場している囲碁AIであり、急成長を遂げているようだ。
優勝候補が敗れる予選、どういった結果となるか注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:カカリのない世界】

黒番はGolaxy、白番はLeelaZeroです。
白1の三々入りは今では常識であり、特に囲碁AIの対局では多いと言えます。
黒2、4の受けに白5は相手に手番を容易に与えない厳しい着想です。
黒が手抜きすると、白A以下で黒苦しい戦いに引き込まれます。


白はシチョウが良い場合、黒6の押さえに白7から11の出切りが成立します。
右上の黒二子が飲み込まれては大きすぎるので、黒は動き出していくところです。


黒12と動き出すのは当然の態度。
シチョウが悪いと白13、15に黒Aの切りが成立するので、注意しなければなりません。
白23まで、ほぼ一本道の変化ですが、最近では黒Bのノビも打たれるようになってきました。


実戦は黒24から28と右辺の懐を広げる進行を選択します。
最近では、白29の切りに受けず、黒30やAと反発する実戦例が増えています。
厚みのワカレよりも、右上の白を取りに行く方が黒有力であると見られているようです。


白31、33とポン抜かれますが、黒38まで右上の白を取れるので互角に近いワカレです。
続いて、カカリではなく、白39のツケから黒に働きかけていくのが囲碁AIらしい石運び。
善悪は不明ですが、囲碁AIは当たりの強い手で打つことが全体的に多いです。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
ゴールデンウィークに入ったので一段落といったところです。
ただ、休み明けにいろいろ大きな仕事が入っているので落ち着かない日々が続きそう。
一週間あるので、作戦を練りながらすごす大型連休になりそうです。

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