三々定石の新型研究

三々定石の進化

先日の中国倡棋杯で三々定石の新型が現れたので、今回検証していきたいと思います。
中国は囲碁AI・絶芸を使っており、独自の研究が進んでいるようで新型が次々に現れます。
まだまだ紹介できていない変化が多いですが、今回はその一部を紹介していきます。


【テーマ図:新型の登場】
白1に黒2のツケから難解定石へ突入していきます。
白3と強く受けるなら、黒4から10までほぼ一本道の進行になります。
ここで白11と一間に外して打つのが、公の場で打たれた新型の一つです。
この手法もAの断点を補強して、白Bのハネにいくのが狙いです。


白の意図を崩すため、黒12から14と抵抗するのは当然の態度。
白15、17と封鎖された時、左下の白三子をどう取るのかが問題になります。


黒18、20と白の厚みに傷を残し、左下の白を取り込むのが機敏です。
白21など手を入れるなら、黒22と左辺を割って白模様化を防げば黒悪くないワカレ。
蛇足ですが、白Aと手をつけるなら黒B以下で取ることができます。



【参考図1:足早な石運び】
黒2の切りも考えられる進行の一つです。
白3と守るなら、黒4と白5を交換した後に黒6と地を稼ぎながら迫っていきます。


白7には真正面から戦わず、黒10と左辺を割ることを優先します。
この定石では左下の厚みをいかに働かせないように打つかがポイントになるからです。



【参考図2:地に辛い受け方】
黒2と受けるのも考えられるが、白3から7を利かされた後に白9と模様を築かれます。
もちろん、本図も互角に近い形勢であるものの、前図の方が足早であり若干劣りそうです。

「編集後記」
今回の新型は相手に大きな地を与えて、大場に走られる可能性が高く不発なようです。
日々、こうした手が現れるので、世界戦の棋譜チェックは欠かせません。

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