第9回中国姜堰黄竜士精鍛科技杯世界女子団体戦ー3日目

日本の万波、連勝ならず

4月21日に中国で「第9回中国姜堰黄竜士精鍛科技杯世界女子団体戦」の3日目が行われた。
日本の万波奈穂四段が韓国の金多瑛五段に破れ、連勝することはできず無念の敗退。
明日の第6戦には中国の周泓余三段、第7戦には日本の藤沢里奈四段が出場予定だ。
以下に本日の結果と戦況をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月22日(月):5回戦結果】
<第5戦>金多瑛五段(韓)ー万波奈穂四段(日)

【日本】謝依旻六段・藤沢里菜四段・万波奈穂四段(1勝)・牛栄子二段・上野愛咲美二段
【中国】於之瑩六段・李赫六段・王晨星六段・高星四段(3連勝)、周泓余三段
【韓国】崔精九段・呉侑珍六段・金多瑛五段(1勝)呉政娥四段曹承亚二段

明日の第1ラウンド最終日に出場する藤沢四段は国内で女流三冠に輝く活躍を見せている。
他にも、天元戦と碁聖戦では本戦トーナメントに勝ち進んでおり、例年以上に好調なようだ。
世界戦の苦戦が続いているので、明日の対局で勝利して、そのイメージを払拭したいところ。
さて、対局を振り返っていきます。


【第5戦目:巧みなシノギ】
黒番が万波奈穂四段、白番が金多瑛五段です。
白1、3と右辺の黒模様を消すのが好感覚でした。
後に白Aのハネから整形する具合があり、見た目以上に弾力ある格好です。
各所で白に地を稼がれているため、黒は右辺の白を厳しく攻める必要がありますが・・・。


黒4から8と裂いていくも、白9から11と右下を突破されて黒は薄い形に持ち込まれます。
続いて、黒Aは白B以下で簡単にシノがれてしまいます。


右下の白が楽生きとなっては足りないため、黒12と追及していきます。
白13と右下を割られる代わりに、黒14から16と眼を奪って攻めにかける展開を選択。
しかし、ここから金多瑛五段の巧みなシノギが炸裂し、万波四段は追い込まれていきます。


白17から23を決めた後、白25のツケが好手となり黒の厳しい攻めが続きません。
白にAの断点を見られており、黒が強く反撃できないのが泣き所です。


黒26から34と右下の白に迫りますが、白35から37とダメを詰めて補強するのが冷静。
黒40と守らざるを得ず、白41と下辺の守りに先着されては黒の攻めが空振りとなっています。
右下の白はAと眼を持つ手段が残っており、取ることができない状況となりました。
白は右辺と右下の黒陣を削りながらシノギに成功したので、実利が活きる展開です。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
今回、万波四段は敗れたものの、中国の勢いを止めたのは殊勲賞並みの戦果です。
後に続く若手棋士達がこのタスキを繋げられるかが、本棋戦の焦点となりそうです。

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