「GLOBIS-AQZ」プロジェクト始動!

世界一の囲碁AI開発

4月18日にグロービス東京校で「GLOBIS-AQZ」プロジェクトが発表された。
囲碁AI「AQ」の開発者である山口祐氏、グロービス、トリプルアイズ社が連携し、
世界一の囲碁AIを目指す、そして若手棋士育成を視野に入れたプロジェクトである。
計算資源は産業総合研究所のクラウド「ABCI」(国内最高性能)を使用して強化学習する。

以前まではシングルエージェント方式をとったが、今回はマルチエージェント方式を採用。
簡単に言うと、複数の方法を同時に行い、有望なものを引き抜いて同じ方法を繰り返すもの。
開発チームはクラウドで使用する数百台のGPU処理にある程度の目処が立っているという。

1:シングルエージェント方式
A1が現状最強のバージョンとする。
何かしらの工夫を凝らしたB1を作成して自己対戦。
規定の勝率を達しなければ結果をフィードバックさせてB2を作成し対戦。

2:マルチエージェント方式
A2が現状最強のバージョンとする。
自己対戦をB1’、B2’……の複数と同時に自己対戦。
それぞれシングルエージェント方式を取り、有望なものを選抜していく。

※採用された主な要因
マルチエージェント方式は、様々な可能性を一度に試せる長所がある。
強化学習の効率化、複数処理による自己対戦の時間短縮が期待されている。
反面、膨大なGPU群の処理をいかに正確かつ効果的に行うかが課題。

直近の目標は8月中旬に中国山東省で行われる「世界AI囲碁オープン」に優勝することだ。
その後にソースコード等を公開される他、LizzieのようなUIを作ることも視野にあるようだ。
「DZGプロジェクト」以来の大きな動向であり、今後、どう動いていくのか注目したい。

「編集後記」
現在の囲碁AI開発では、多額な資金と膨大な設備が必要で個人開発が厳しい競争です。
その中でグロービス、トリプルアイズ、そして山口氏が招集されたのは画期的な出来事。
なおかつ、独占せずにオープンソース化も果たすという破格の発表だったと思います。

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