中国甲級リーグ2019―第2戦

韓国棋士、5勝3敗で善戦

4月17日に中国・浙江省で「中国甲級リーグ」の第2戦が行われた。
韓国は8名の精鋭棋士が参戦しており、2戦目の成績は5勝3敗と好成績を上げている。
中国の層の厚さに負けない成績を残しているので、毎年数名の韓国棋士が集められる。
なお、中国甲級リーグの第3戦は4月29日に行われる予定だ。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(〇がついた棋士が勝者)

【4月17日(水):2回戦の結果】
<拉萨净土 vs 天津四建>

毛睿龙―黄静远
周睿羊―孟泰龄
陳浩―李雨昂
姜东潤―王世一

<中信北京 vs 国旅联合厦门>
柁嘉熹―朴河旼
陳耀烨―〇柯潔
韓一洲―范胤
金明訓―彭立尧

<深圳正方圆 vs 龙元名城杭州>
戎毅―〇邬光亚
申旻埈―〇丁浩
王硕―〇夏晨琨
陳昱森―〇李东勋

<苏泊尔杭州 vs 加加食品天津>
謝科―陳正勋
申真谞―謝尔豪
李钦誠―〇王泽锦
連笑―唐韦星

<重庆 vs 潍坊高新区>
李轩豪―陳梓健
杨鼎新―范廷钰
李翔宇―〇伊凌涛
何语涵―〇江維傑

<浙江云林棋禅 vs 上海建桥学院>
童梦成―李維清
金志锡―〇范蕴若
張涛―王星昊
檀啸―〇胡耀宇

<99围棋陕西 vs 成都懿锦控股>
蒋其润―党毅飛
時越―〇朴廷桓
沈沛然―古霊益
陶欣然―廖元赫

<江苏 vs 江西四特酒>
黄云嵩―〇屠晓宇
芈昱廷―辜梓豪
陳賢―杨楷文
趙晨宇―許嘉阳

順位 チーム名 勝点 勝星 主将勝星
江苏
中信北京
苏泊尔杭州
重庆
成都懿锦控股
龙元明城杭州
拉萨净土
江西四特酒
上海建桥学院
10 99围棋陕西
11 潍坊高新区
12 天津四建
12 深圳正方园
14 国旅联合厦门
15 加加食品天津
16 浙江云林棋禅

中継された対局のほとんどに、囲碁AI発の手法が使われる傾向が見られた。
しかし、数週間もすればほとんどが対策され、新手法が次々に出るのが現代の流れだ。
この先、どこまで進化していくのか、今後も世界戦の動向に注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:シチョウの攻防】

黒番は柯潔九段、白番は陳耀烨九段です。
白1の大ゲイマジマリが最近よく打たれる手法の一つ。
下辺の模様拡大を防ぐと同時に、白Aと手を入れた時に左下に大きな確定地を得られます。
大場はたくさんあるが、柯潔九段は黒2と右辺を手堅く構える進行を選択します。


黒4と白5を交換した瞬間、黒6のツケが面白い様子見。
地の損失はありますが、右上のシチョウ関係を睨んだ意図があり善悪が難しいです。


白11まで、左下の白陣を固めるため、黒甘い打ち方に見えるかもしれません。
ただ、黒はシチョウ関係を良くして黒12と右上の白にプレッシャーをかけるのが狙いでした。
※シチョウに関しては参考図を参照ください。


シチョウが悪い場合、白13から17と受けるのが相場になります。
黒18まで、左辺から右辺にかけて大きな黒模様を築ければ、黒悪くない進行と言えます。
不可解な進行に見えますが、水面下の変化を読み解くと一手毎の意味が掴めてきます。
結果、黒2目半勝ち。


【参考図:シチョウ関係】
シチョウが良い場合、黒1に白2とハザマを突くのが厳しい追及になります。
ただ、現局面では左下にシチョウアタリが控えており、白うまくいきません。


白4から8と追及しても、黒9でシチョウが成立するため白失敗です。
この図が成立する場合、白はハザマを突いていけません。



【実戦譜2:流行形の打ち方】
黒番が辜梓豪九段、白番が芈昱廷九段です。
右下に黒陣が敷かれている場合、黒1に白2と狭くハサむのが多いです。
当然、黒3のトビで戦うところですが、それには白4と二間で受けるのが流行形。
黒5には白6と大場に回り、状況に応じてA~Cなどを使い分けられるのが白の自慢です。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
最新形が次々に飛び交う甲級リーグは、見ていて新鮮な気持ちになります。
碁の進化はどこまで進んでいくのか、楽しみですね。

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