第7回中国女子甲級リーグー2回戦

於之莹六段、中国女子甲級リーグ勝率86%

4月11日に中国で「第7回中国女子甲級リーグ」の2回戦が行われた。
中国女流棋士の第一人者である於之莹六段が、甲級リーグで通算88勝14敗を記録した。
勝率86%という驚異的な数値を出しており、さらなる飛躍が期待させている。
なお、第2ラウンドの3回戦は5月26日に中国で行われる予定だ。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(〇がついた棋士が勝者)

【4月11日(水):2回戦の結果】
<河北体彩 vs 陕西天元棋院>
丁明君二段―〇李赫五段
曹又尹三段―〇罗楚玥三段
王爽四段―李鑫怡二段

<武汉晴川学院 vs 厦门观音山>
金彩瑛五段―〇陸敏全五段
鲁佳二段―赵奕斐三段
张子涵三段―〇黒嘉嘉七段

<江苏致远 vs 安徽马头墙酒>
於之莹六段―战鹰初段
王晨星五段―李小溪三段
王祥云三段―〇周泓余四段

<杭州云林决破 vs 广东东湖>
高星四段―〇陈一鸣三段
方若曦二段―赵贯汝二段
吴依铭初段―〇黄子萍初段

<山西书海路鑫 vs 上海中环集团>
储可儿初段―唐奕三段
王梓莘初段―〇芮乃伟九段
黄嘉怡初段―〇潘阳三段

順位 チーム名 勝点 勝星 大将 中堅 先鋒
江苏致远
陕西天元棋院
上海中环集团
山西书海路鑫
厦门观音山
广东东湖
安徽马头墙酒
武汉晴川学院
杭州云林决破
10 河北体彩

このリーグ戦は勝点と勝星が並んだ場合、大将>中堅>先鋒の勝星で順を決める。
1チーム3名の団体戦であり、チーム成績が同じになる場合が多く、大将の勝星が鍵になる。
また、第1回呉清源杯を制した韓国の金彩瑛五段がまさかの2連敗スタートとなった。
世界戦優勝者であっても、勝利を掴むのは容易でない厳しい棋戦と言えるだろう。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:囲碁AIの手法】

黒番は金彩瑛五段、白番は陸敏全五段です。
白1のカカリに、黒2から6と地に辛く受けるのが最近の打ち方。
ここで、白7と様子見するのが囲碁AIが示した有名な対抗策となっています。
(この変化はこちらでも紹介しているので、参照ください)


当然、黒8と分断してきますが、白9を決めた後に白13と右辺の守るのが一連の流れ。
下辺の白を取りにいくのは見た目以上に難しく、黒は右辺と下辺を回られた局面となります。


黒16と下辺の白三子を攻めにいった瞬間、白17の地点に回るのがポイントです。
これも相手の出方次第では、下辺の白を捨てて実利を得ようとする意図があります。
例えば、黒Aは白B、黒Cの進行は左下の白地が大きく、黒不満なワカレです。


黒20と白21を交換で黒A以下の手段を残し、黒24まで封鎖する進行を選択。
単に下辺を取りにいけないので、黒は工夫しなければなりません。


実戦は黒26から34とお互いに形を整えるいい加減なワカレとなりました。
ただし、手番は白に渡っているため、白35としっかり隅を固めるのが手厚く若干白優勢です。
この手法が発見されて以来、黒は小林流の構えにすることが激減しています。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
第1回日中韓竜星戦で日本の一力遼八段が中国の柯潔九段に快勝しました!
決勝戦では厳しい戦いが予想されますが、久々の世界一の座を獲得してほしいところです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする