第24回LG杯朝鮮日報棋王戦統合予選―2回戦(1)

沼舘六段、渡辺初段、村本初段が3回戦進出!

4月2日に韓国で「第24回LG杯朝鮮日報棋王戦」の統合予選2回戦の一部が行われた。
日本の棋士は2回戦に13名が参戦し、3名が3回戦へ駒を進めた。(成績表はこちらを参照)
3勝10敗の厳しい結果となったが、明後日以降の枠抜けまでの戦いに期待していきたい。
以下に日本棋士の成績をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月2日(火):2回戦の結果】
沼舘沙輝哉六段李裕眞二段(韓)
渡辺寛大初段福岡航太朗初段
村本渉初段―金基憲七段(韓)
郭聞潮五段(中)―岩田紗絵加初段
嚴在明五段(中)―淡路修三九段
李昌鎬九段(韓)―関航太郎二段
洪茂鎭四段(韓)―内海晃希二段
朴正洙初段(韓)―中野寛也九段
李柱衡初段(韓)―伊田篤史八段
林立祥七段(台)酒井佑規初段
崔精九段(韓)青木裕孝初段
古力九段(中)―張豊猷八段

世界戦の統合予選は世界戦優勝クラスも参加する厳しいものになっている。
それに加え、連日の対局による体力の消耗や精神的なストレスなど体調管理も要求される。
日本もスポーツ界のようにアドバイスや管理を専門とするコーチが必要なのかもしれない。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:両カカリを誘う】
黒番は連笑九段、白番は朴永訓九段です。
黒1のカカリを受けず、白2と黒3を交換して白4と地を稼いでいきます。
最近はAの両カカリは厳しくないと見られており、簡単に受けてもらえない時代です。


黒5から9と右下を先手で決めた後、黒11の両カカリに回るのは自然な流れ。
白がどうかわしていくかが焦点になりました。


白12、14は両カカリへ応じる代表的な受け方。
黒15の追及には、シチョウ関係が良いことを背景に白16の切りを入れていきます。
△と▲の交換は両カカリの攻防を見た遠目の対策となっています。


白20まで、黒の稼ぎは小さくないものの、白Aの狙いがあり白悪くないと見られています。
黒21のカカリには、白22から24のツケノビから左辺を露骨に広げるのが最近の打ち方です。
以前は黒を固めて良くないと見られたが、大きな地が見込める際は有力と評価されています。


黒25、27に白Aなど備える方が無難ですが、実戦は白28、30と右上のサバキに向かいます。
囲碁AIによる研究が進み、昔とは全く異なる石運びが数多く出現してきました。
どれだけ囲碁AIをうまく活用して準備するか、この点が重要になってきています。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
日本は統合予選で厳しい戦況ですが、まだまだ始まったばかりです。
明日の2回戦で多くの日本棋士が残り、枠抜けへ繋げてほしいところ。

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