World Go Championship2019ー決勝

朴廷桓九段が3連覇達成!

3月20日に日本棋院で「World Go Championship2019」の決勝が行われた。
韓国の朴廷桓九段が中国の柯潔九段に逆転勝利を収め、本棋戦3連覇を果たした。
「苦しい碁でしたが、逆転できてうれしい。運もよかったです」と朴九段は喜びを語った。
日本棋院囲碁チャンネルで生中継、動画があります。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々定石の難戦】
黒番は朴廷桓九段、白番は柯潔九段です。
白1の三々入りに黒2、4と受けるのが代表的な手法。
ここで、白5と相手に手番を与えないように打つのが最近主流の定石です。
手抜きは白Aが厳しいため、黒は何かしら手を入れる必要があります。


黒6と強く受けて右上の白にプレッシャーをかけるところ。
当然、白7から11と切りを入れて黒の薄みを突いて反撃していきます。
ただし、右上の白もはっきり生きている訳でなく、互いに薄い状態で戦うことになります。


右上の黒が味良く取られないよう、黒12と動き出します。
白13から17と外周の傷を強調しながら、右上の黒を狙うまでがよくある進行です。
今回は右下に黒陣があるので、黒20と右辺を大事にする定石を選択したいところ。


黒22のノビが朴廷桓九段の用意した新手。
白23で右上の黒が孤立した格好となり、黒苦しいように見えるが・・・。


黒24、26で見た目以上に弾力ある形になっています。
たとえば、白Aと眼を奪いにきても、黒B以下で簡単には取られない格好です。


白27、29でほぼ取れている形ですが、黒Aと寄り付く狙いがあるので善悪は不明です。
右辺の黒模様も立派であるので形勢は互角に近いと言えるでしょう。
結果、黒1目半勝ち。

「編集後記」
朴廷桓九段は非常に粘り強く、苦しい形勢でも決め手を与えない辛抱強さがありますね。
特に黒番では白に局面をコントロールされやすいので、忍耐力が重要になってきます。

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