World Go Championship2019ー準決勝

井山九段、後半で失速

3月19日に日本棋院で「World Go Championship2019」の準決勝が行われた。
日本の井山裕太九段は優勢を築くも、中国の柯潔九段に後半戦で間隙を突かれて無念の敗退。
明日の決勝戦は3連覇を狙う韓国の朴廷桓九段と柯潔九段の組み合わせとなった。
以下に本日の結果と明日の組合せをまとめたので参照ください。
※「日本棋院囲碁チャンネル」で生中継、動画があります。

【3月19日(火):本戦準決勝の結果】
朴廷桓九段(韓)―申眞諝九段(韓)
柯潔九段(中)―井山裕太九段(日)

【3月20日(水):本戦決勝戦の組合せ】
朴廷桓九段(韓)―柯潔九段(中)

井山九段は1回戦で快勝したものの、準決勝では難解な中盤戦で一歩届かなかった。
日本の復活を期待されていただけに残念な結果となったが、世界トップと戦える姿を示せた。
今年はまだ始まったばかり、他の世界戦での活躍に期待していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:厳しい追及】
黒番は柯潔九段、白番は井山裕太九段です。
シチョウが良いので、白1の切りと左上の黒を追及する進行を選択します。
黒2、4と左辺を補強されても、白5のツケから黒二子に厳しく迫るのが白の狙いです。


黒6、8と要石を助けるところのは当然の一手。
白9と左辺の黒にモタレながら、中央の黒四子への攻めを見れるので白悪くない戦いです。


黒10と頭を叩いてから、黒12と左辺を補強していきます。
白13と黒14を交換して黒の形を崩した後、白15とツグのが好手順です。
黒Aとシチョウに抱えると、白Bのシチョウアタリが厳しいため白一子を取りにいけません。


黒16と左辺を受けるも、白17から25と自身を補強しながら黒を攻めて白悪くない戦いです。
もちろん、右下を連打された損失はありますが、この戦いで上辺や中央が固まるので白十分。
序盤から中盤にかけて、井山九段の構想が成功するも、後半戦で追い抜かれてしまいました。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
残念な結果となりましたが、見る者を高揚させる面白い内容でした。
幽玄の間などに棋譜が残っているので、全ての手を鑑賞してほしいですね。

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