SENKOCUP女流最強戦2019―決勝戦

於之瑩六段が2連覇達成!

2月24日に日本棋院で「SENKOCUP女流最強戦2019」の決勝、3位決定戦が行われた。
中国の於之瑩六段が韓国の崔精九段に僅差で逃げ切り、昨年に引き続き2連覇を達成した。
なお、三位決定戦では台湾の黒嘉嘉七段が隙のない打ち回しで佃亜紀子五段に快勝した。
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【2月24日(日):決勝、三位決定戦の組合せ】
<決勝戦>於之瑩六段(中)崔精九段(韓)
<三位決定戦>黒嘉嘉七段(台)―佃亜紀子五段(日)

本棋戦は世界の女流棋士が集まるということもあり、大いに注目を集めている。
最年少入段の仲邑菫新初段や美人棋士の黒嘉嘉七段により、囲碁ブーム再来を予感される。
日本囲碁界はこの流れをどう活かしていくのか、今後の課題となりそうだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:流行形への挑戦】
黒番は於之瑩六段、白番は崔精九段です。
白1と高くカカるのは最近では珍しい手法となっています。
なぜなら、黒2から6と実利を稼ぐのが大きいと見られているからです。
相手の研究を外す意図もありますが、現代戦術へ挑戦しているとも言えそうです。


黒10に白11、13と受けるのが最近の常套手段となっています。
様々な理由がありますが、その一つは黒14と構えられてもAの狙いが残っているからです。
上辺の黒が強くなったので、黒16と左上の白に迫って上辺を強くした代償を求めます。


白17の打ち込みは相手の出方を聞いて、左上の守り方を変える意図があります。
黒18と無難に応じるなら、白19から21と左上を固めながらAの切りを見ます。
上辺は元々いろいろな手があった場なので、守らずに黒22と地に走って一段落。
ただ、上辺の黒が厚くなるとB~Dと荒らしにいきやすくなるので一長一短と言えそうです。
(白は右辺で厚い形を築いても、黒の上辺の厚さで相殺されるため)
結果、黒3目半勝ち。


【参考図1:ハサミの簡明策】
実戦は左辺に黒陣を築かれたので、白2とハサむのも有力だったようです。
黒3には白4から6と足早に守って互角に近い形勢です。


【参考図2:グズミの受けが無難】
黒1と白2を交換している場合、黒3の三々入りには白4と受けるところです。
形が崩れているように見えますが、左辺の黒に響かせながら隅を確保する意図があります。


黒4には白5から9と丁寧に整形していきます。
黒Aは白B以下が厳しいので、黒も後の打ち方が難しく白悪くない展開と言えます。

「編集後記」
世界のトップ女流棋士が集まるので、本棋戦は華やかで良い棋戦に感じました。
来年もこの棋戦を追っていきたいと思います。

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