第20回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第11戦

2月19日に中国・上海で「第20回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第11戦が行われた。
韓国の朴廷桓九段が逆転優勝を目指すも、中国の党毅飛九段に惜敗し無念の敗退となった。
前々回大会と全く同じ形で、中国が他国を寄せ付けない強さを示した。
最終結果を以下にまとめたので参照ください。

【日本】井山裕太九段、一力遼八段、許家元八段、本木克弥八段、芝野虎丸七段(1勝)
【中国】柯潔九段、辜梓豪九段、時越九段、党毅飛九段(1勝)范廷鈺九段(7連勝)
【韓国】朴廷桓九段(2連勝)、李世乭九段、申旻埈九段、崔哲瀚九段、安國鉉八段

朴廷桓九段が世界ランキング1位になるなど、韓国が中国の勢いを止めたように見えた。
しかし、今回の結果から中国の強さは絶大で勢いが衰えてないことを証明する形となった。
今後の世界戦で、中国の壁を打ち破れるかが各国の課題となっているようだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:両カカリの評価】
黒番が党毅飛九段、白番が朴廷桓九段です。
黒3のカカリに受けず、白4など大場に走るのが現代的な打ち方です。
最近は黒Aの両カカリの評価が大きく低下しており、カカリに放置する実戦例が増えてます。


両カカリへの対抗策がたくさん研究されたため、黒5と素直に三々へ入ることが多いです。
白6から12と左辺方向に厚みを築き、白14と左辺の模様を広げて黒の実利に対抗します。


黒15と白16を利かして左辺の発展性を制限した後、黒17と大場に走ります。
ここで、白18のコスミで手堅く左下の黒を封鎖したのが意外な一着でした。
黒AやBなど動く味が残るため、見た目は得しているように見えません。
良し悪しは不明ですが、黒に何もさせないという意志を感じますね。
結果、黒1目半勝ち。



【参考図:両カカリへの対策】
黒1の両カカリには白2、4と受けるのが無難な対応。
黒5、7と根拠を奪いながら追及してきても、白8とかわすのが簡明策です。


黒9から15と実利を稼がれても、白16と左辺に白陣を築けるので白十分な展開。
右上の構えは薄いので上辺の黒陣を大きくまとめづらく、白の実利が活きる碁形です。

「編集後記」
明日は新初段シリーズとして、仲邑菫新初段と黒嘉嘉七段が対局します。
これまでの経験を活かし、仲邑菫新初段がどこまで成長しているか注目ですね。

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