第7回CCTV賀歳杯ー1回戦

中国の柯潔九段が決勝進出

1月31日に中国・四川で「第7回CCTV賀歳杯」が開幕した。
この棋戦は日中韓の三ヵ国から1名ずつ棋士が出場し、変則トーナメントで争われる。
緒戦は中国の柯潔九段が韓国の朴廷桓九段を辛くも破り、決勝進出を果たした。
以下に本日の結果とその後の組合せをまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【1月31日(木):1回戦の結果】
柯潔九段(中)―朴廷桓九段(韓)

【2月1日(金):2回戦の組合せ】
芝野虎丸(日)―朴廷桓九段(韓)

【2月2日(土):決勝戦の組合せ】
柯潔九段(中)―2回戦の勝者

本棋戦は1手30秒と考慮時間1分10回の早碁形式で行われる。
去年、芝野虎丸七段は早碁棋戦である日中竜星戦で初めて中国に勝利した実績を持っている。
韓国の第一人者である朴廷桓九段にどこまで戦うことができるのか、注目していきたい。
なお、優勝賞金は80万元(約1300万円)、準優勝は40万元、3位は20万元である。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:驚異の一致率】
黒番は柯潔九段、白番は朴廷桓九段です。
黒1と様子見した瞬間、白2と反撃するのが鋭い切り返しでした。
相手の受け方を見て、上辺の受け方を変えようとする意図があります。
50手目まで、朴廷桓九段は囲碁AI・絶芸と80%合致する驚異的な数値を出しています。
世界トップクラスになると、早碁であっても精度の高い手を打ち続けられるようです。


黒3と強く反発していきますが、シチョウは白良しなので白4の切りが成立します。
黒5、7と追っても、白8と逃げ出せるので左上の黒陣にAやBの傷が残ります。


黒9から13と左上隅の補強を優先するのは仕方ないところ。
しかし、白14と切断されて中央の黒を睨まれるため、黒苦しい戦いを強いられます。


黒15と種石を助け出すのは当然の態度。
黒19と白20を交換してから、黒21と左辺の白を包囲して圧力をかけていきます。
ただ、上辺側の白に寄り付きづらいため、左辺側の白さえ凌げれば白が悪くない戦況です。


白は左辺さえシノげれば良いので、白22から24と素直に中央へ進出していきます。
黒25と白26の交換は黒悪くないように思えますが、後に白Aの狙いがあるのが白の自慢です。
白30まで、包囲網を突破して中央の黒が薄くした戦果が大きく、白有利な戦いになりました。
しかし、中盤から終盤にかけて柯潔九段の猛追を支えきれず、逆転を許しました。
結果、黒1目半勝ち。

「編集後記」
早碁棋戦ですが、驚くほど囲碁AIとの一致率が高く、凄まじい強さを物語っています。
世界トップレベルは計り知れない強さであると改めて感じますね。

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