第3回ワールド碁チャンピオンシップ国際予選(4)

2つの一般枠を中国が制圧

1月27日に日本棋院で「第3回ワールド碁チャンピオンシップ」国際予選準決勝が行われた。
日本はシニア枠で結城聡九段が勝ち上がり、予選決勝で韓国の劉昌赫九段と激突する。
一般枠は決勝戦を待たずに中国棋士の枠抜けが決定し、実力を証明する形となった。
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【1月27日(日):一般枠A準決勝】(中国2)
時越九段(中)―辜梓豪九段(中)
廖元赫七段(中)―李志賢九段(韓)

【1月27日(日):一般枠B準決勝】(中国2)
楊鼎新七段(中)―陳耀燁九段(中)
江維傑九段(中)―卞相壹九段(韓)

【1月27日(日):シニア枠準決勝】(日本1、韓国1)
結城聡九段(日)趙善津九段(日)
劉昌赫九段(韓)王銘琬九段(日)

シニア枠は韓国の劉昌赫九段が勝ち残り、日本の枠抜けは決勝戦に持ち越しとなった。
一人でも多く国際予選を抜けて、本戦で少しでも有利な状況で臨みたいところだ。
なお、国際予選決勝戦は1月29日に行われる予定だ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:両カカリの新型】
黒番は辜梓豪九段、白番は時越九段です。
黒1の両カカリに白2、4と受けるのが現代の常識となっています。
黒5、7も白の根拠を奪いながら地を稼ぐ意図があり、よく打たれる追及手段です。
黒9で左下の白は窮屈に見えますが、こうした状況を打破するうまい手法があります。


白10と相手の出方を見るのが面白い手法。
続いて、黒Aと素直に受けるのは白B以下で厚くされて黒不満な展開です。


黒11、13の反発には白14の切りからサバキの筋に入ります。
Aなど下辺に様々な利きがあり、黒は強く反発することができません。


黒15、17と白を取り込んで左辺の安定を図るところ。
ここで、白18から20と外周を厚くして、白Aに回れるのが白の意図する展開でした。
黒の両カカリから始まった攻防ですが、いつの間にか中央の制空権を白に握られています。


必要以上に外を厚くされないよう、黒21と受けるのが相場。
しかし、白22から26と左下隅を守りながら外回りを厚くできれば、白十分なワカレです。
現局面は全体的に黒が下辺に押し込まれている局面であり、白の作戦が成功しています。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
シニア枠は韓国の劉昌赫九段が怒涛の勢いで決勝に勝ち上がりました。
日本の結城聡九段がシニア枠を確保できるか、注目していきます。

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