第3回ワールド碁チャンピオンシップ国際予選(1)

一般枠、日本勢20名が姿を消す

1月24日に日本棋院で「第3回ワールド碁チャンピオンシップ」の国際予選が開幕した。
1回戦には日本棋士30名参戦し、一般枠は全滅しシニア枠は6名が2回戦進出を決めた。
(山田規三生九段、趙善津九段、溝上知親九段、今村俊也九段、三村智保九段、潘善琪八段)
以下に結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【1月24日(木):一般枠A1回戦】(中国9、韓国7)
時越九段(中)―安達利昌五段(日)
宋知勳四段(韓)―檀嘯九段(中)
姜東潤九段(韓)―佐田篤史三段(日)
唐韋星九段(中)―安斎伸彰七段(日)
朴永訓九段(韓)―芝野虎丸七段(日)
謝科六段(中)―林君諺七段(台)
辜梓豪九段(中)―崔哲瀚九段(韓)
金志錫九段(韓)―村松大樹六段(日)
周睿羊九段(中)―許家元八段(日)
申旻埈九段(韓)―蘇耀国九段(日)
李志賢九段(韓)―林士勛六段(台)
李欽誠九段(中)―村川大介八段(日)
趙漢乘九段(韓)―牛栄子二段(日)
范廷鈺九段(中)―元晟溱九段(韓)
廖元赫七段(中)―安國鉉八段(韓)
柁嘉熹九段(中)―小松大樹三段(日)

【1月24日(木):一般枠B1回戦】(中国6、韓国9、台湾1)
連笑九段(中)―余正麒八段(日)
李東勳九段(韓)―范蘊若七段(中)
羅玄九段(韓)―大橋成哉七段(日)
陳耀燁九段(中)―姚智騰四段(日)
李世乭九段(韓)―呉柏毅四段(日)
楊鼎新七段(中)―陳詩淵九段(台)
朴鍵昊三段(韓)―謝爾豪九段(中)
洪性志九段(韓)―志田達哉七段(日)
江維傑九段(中)―大西竜平三段(日)
李映九九段(韓)―一力遼八段(日)
芈昱廷九段(中)―偰玹準四段(韓)
王元均九段(台)―孫喆七段(日)
韓昇周五段(韓)―鶴田和志五段(日)
金明訓六段(韓)―李軒豪七段(中)
卞相壹九段(韓)―陶欣然七段(中)
童夢成七段(中)―趙治勲九段(日)

【1月24日(木):シニア枠1回戦】(日本10、中国1、韓国5)
山田規三生九段(日)―金鐘秀九段(韓)
金承俊九段(韓)―山城宏九段(日)
潘善琪八段(日)―車敏洙五段(韓)
趙善津九段(日)―李聖宰九段(韓)
溝上知親九段(日)―崔明勳九段(韓)
今村俊也九段(日)―兪斌九段(中)
劉昌赫九段(韓)―芮廼偉九段(中)
三村智保九段(日)―徐能旭九段(韓)
徐奉洙九段(韓)―郡寿男九段(日)

1回戦の成績は6勝22敗となり、一般枠では全滅という厳しい結果となった。
一方、シニア枠は大きく奮闘しており、日本勢が大きく勝ち越す好成績を上げている。
各枠1名しか抜けれない予選、シニア枠ではきっと日本棋士が枠抜けを果たしてくれるはず。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々定石の進化】
黒番は江維傑九段、白番は大西竜平四段です。
白1の三々入りに黒2、4と受けるのが常識的となってきました。
白5は手番を容易に譲らない厳しい手法だが、難解定石に入る場合が多く研究な形の一つ。


黒6と強く受けて右上隅にプレッシャーをかけていきます。
当然、白7から11と外周の傷を突かれるため、黒は傷だらけのまま競り合う必要があります。
この戦型へ進むことが多いので、自ずと難解な読み合いに入ることが多いです。


黒12と右上の黒に活力を残しつつ、右上隅の死活を睨みます。
白13から17と受けて断点を残すまで、一本道の変化でここから様々な分岐があります。
黒22まで、黒は強引すぎる封鎖に見えますが、AやBが利いており白も受け方が悩ましい。


白23のツケコシから外の傷を突いていきます。
白29、31でAとBを見合いにされて黒困っているように見えますが・・・。


黒34のサガリが強手でした。
白35と守られて苦しい格好に見えますが、黒36から38と手数を伸ばすのが好手です。
白はダメヅマリとなっているため、黒40で左上の攻め合いは黒一手勝ちとなります。
ただ、Aの傷やBの利きが残っており、どちらが良いか判断が悩ましいところです。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
国際予選の厳しさはわかっていましたが、改めて結果を見ると愕然としますね。
シニア枠では日本優勢の戦況なので、この枠は死守してほしいです。

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