第33期中国天元戦決勝

范蘊若が天元の挑戦権獲得

1月11日に中国棋院で「第33期中国天元戦」の決勝戦が行われた。
中国の范蘊若七段が童夢成七段に快勝し、連笑天元への挑戦権を獲得した。
初挑戦の范蘊若七段が連笑天元の3連覇を止めることができるのか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:手厚い構想】
黒番は童夢成七段、白番は范蘊若七段です。
黒2に白3、5と受けるのは昔からよくある定石の一つです。
ここで、黒6と穏やかに応じるのが囲碁AI推奨の手法で、最近では常識的となっている。
白11まで、白に厚い形を許しても、黒12と大場に走れる利点があると主張しています。


右上には黒AやBの手段があるので、白13と下辺方向から押さえていきます。
黒18に白19、21と形を決めにいくのが最近の定石で、黒Cなら白Dと封鎖する意図です。


白の意図を崩すため、黒22と反発したいところです。
当然、白23から25とシボられますが、右下の攻防で手番を得て黒32に先着できます。
右辺を削る手に回れたので、黒は右下の厚みをうまく牽制できたように見えますが・・・。


白33と黒34を交換して下辺を占めた後、白35と右辺から中央にかけて厚い碁形を築きます。
右下を封鎖される訳にいかないので、実戦は黒36から40と頭を出していきます。
ただ、下辺の白陣を固めた損失は小さくなく、黒若干出遅れているようです。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
中国天元戦の挑戦者となった范蘊若七段は世界戦でもよく出場しています。
今年はどこまで駆け上がっていくのか、注目していきたい棋士の一人ですね。

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コメント

  1. キクヤン より:

    何時も勉強に利用させていただき感謝です。
    黒12の位置が最上図と次図とでずれていませんか。

  2. okao より:

    黒12の位置がずれていました。失礼しました。