第1回天府杯世界囲碁選手権ー決勝(2)

12月25日に中国で「第1回天府杯世界囲碁選手権」の決勝三番勝負第2局が行われた。
韓国の申眞諝九段が中国の陳耀燁九段に勝利し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。
今年最後の世界頂上決戦はどちらが制すか、明日の最終局に注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:現代流の布石】
黒番は陳耀燁九段、白番は申眞諝九段です。
白1の三々入りは局面に限らずよく打たれる常套手段となりました。
白は相手の出方を見て、一局の流れをコントロールできるのが特徴です。


黒2から6と手番を優先する打ち方を選択し、黒8と大場へ走っていきます。
ここで白9と右辺の黒陣を割るのが、この戦型でよく打たれる手法です。
Aの切りを横目に、Bのヒラキでゆとりある形を目指すのが白の意図。


白の意図を崩すため、黒10と右辺の白に迫るの当然の態度。
白11から15と右上の黒を切断して、戦いになるのがよくある進行の一つです。


黒16、18を決めてから、黒20と右辺の白を孤立させていきます。
白は上辺も右辺も薄いため、白苦しい戦いに見えますが・・・。


白23と黒24を交換して右辺の黒模様を制限し、白25と上辺に回るのが面白い。
黒Aには白Bと受けて上辺の白陣を固めれば、白の実利が優る展開となります。
要石に見える△の二子を捨てる前提で打ち進めるのは中々できない石運びです。


黒も上辺の三子を助けていては遅れるため、黒23と左下で地を稼がざるを得ません。
左下で先手を取った後、白30と上辺の白陣を固めれば白悪くない展開となります。
黒31と右辺を分断されても、白A以下の荒らす手段があるのが白の自慢です。
結果、白1目半勝ち。

「編集後記」
序盤の打ち方が数年前とはまるで違うものになっています。
知らないと打ちづらい手法が多いため、事前の研究が大きく勝敗に影響しそうです。

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