第1回天府杯世界囲碁選手権ー準決勝

12月21日に中国で「第1回天府杯世界囲碁選手権」の準決勝が行われた。
中国の陳耀燁九段と韓国の申眞諝九段が勝ち上がり、決勝三番勝負に駒を進めた。
なお、決勝三番勝負は12月23、25、26日に中国で行われる予定だ。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【12月21日(金):準決勝の結果】
陳耀燁九段(中)ー朴廷桓九段(韓)
申眞諝九段(韓)ー江維傑九段(中)

【12月23、25、26日(金、月、火):決勝三番勝負の組合せ】
陳耀燁九段(中)ー申眞諝九段(韓)

各棋戦で好調だった韓国の朴廷桓九段だったが、天敵である陳耀燁九段に敗れた。
実力的にはほぼ差がないにも関わらず、世界トップ棋士の間でも相性があるようだ。
一方、申眞諝九段は最年少記録で韓国ランキング1位になるなど、快進撃を続けている。
この勢いのまま本棋戦を制すことができるのか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:足早な石運び】
黒番は朴廷桓九段、白番は陳耀燁九段です。
黒3、5のツケ二段は最近よく用いられる手法の一つ。
以前は白を強化するため黒良くないとされたが、黒も厚い形を築けるので見直されている。
複雑な変化になりづらく、黒としては全局的な展開を想定しやすい特徴もあるようです。


白6から10と先手で左上を補強してから、白12と足早に展開することが多いです。
ツケ二段は左上の白への寄り付きも見ているため、白10と守った方が良いと見られてます。
もちろん、黒を固める短所もあるが、それ以上のスピードで追い抜くのが現代的な打ち方。


全局的な展開で遅れを取らないよう、黒13から15と手番重視の打ち方を選択。
黒17は上辺に黒陣を築きながら、左上の白への寄り付きを狙う意図です。
白18の補強に黒Aと受けるのは白Bと走られて出遅れてしまいます。
黒としては強く反発して簡単に手番を許したくないところ。


黒19と強く応じたいところ。
当然、白20と切りが入りますが、これには黒21から29と圧力をかけていきます。
白は低位置を強いられるため、黒が成功したように見えますが・・・。


黒33まで、互いに生きを図るまでは一本道の進行。
ここで、白34から36と左上を補強しながら中央の主導権を奪うのが好感覚でした。
上辺の黒陣には打ち込む隙が残っていますし、左辺の厚みもぼけています。
黒の厚さを巧みにかわし、白の実利が活きる展開にうまく誘導できてます。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
年末年始は毎年のことながら忙しいですね。
とりあえず、生放送は日曜日に延期しましたのでご了承ください。

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