第23回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦準決勝

11月14日に韓国で「第23回LG杯朝鮮日報棋王戦」の準決勝が行われた。
中国の時越九段と楊鼎新七段が勝ち上がり、決勝は中国棋士同士の組合せとなった。
なお、決勝三番勝負は来年の2月11日から14日の間に行われる予定だ。
以下に本日の結果と次の組合せをまとめたの参照ください。(左側が勝者)

【11月14日(水):準決勝の結果】
楊鼎新七段(中)ー申旻埈九段(韓)
時越九段(中)ー范廷鈺九段(中)

【2019年2月11、13、14日:決勝三番勝負の組合せ】
時越九段(中)ー楊鼎新七段(中)

楊鼎新七段は20歳という若さで初めての世界戦決勝に進出を決めた。
快挙に思える記録だが、10代や20代という若さで世界戦を制すのは不思議でなくなっている。
若い時代に宿る瞬発力、一点を見極める直感は年を重ねた経験を凌駕するということだろう。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:明るい打ち回し】
黒番が申旻埈九段、白番が楊鼎新七段です。
黒1はAの狙いを防ぐと同時に、右辺の黒陣を囲う好点に見えます。
右辺で生きを図るのは見た目以上に難しく、大きな黒地を築かれたように感じます。
しかし、楊鼎新七段は実に柔らかい着想でこの局面を打開していきます。


白2を深く踏み込んで勝負するのが厳しい打ち込みでした。
A~Cなど上辺の白に圧力をかける手段があり、白が怖い打ち回しに見えます。
ただ、状況に合わせて上辺の白は取られても構わないと判断していたようです。


黒7と上辺の白に働きかけながら右辺の白を睨んでいきます。
白8に黒9で様々な利きが生じるように見えましたが、白10から12が好判断でした。
黒Aで右上の白二子は取られても、外周が厚くなるので右辺の攻めが利かなくなります。
黒は右上を飲み込むより、右辺を無傷で荒らされる損害の方が大きいので・・・。


黒13、15と右辺の白が連絡できないように追及します。
白は右辺を助け出す進行も考えられましたが、実戦は白16と自陣整備を優先します。
当然、黒17と右辺を飲み込まれるも、白18と上辺の黒を追及すれば白十分と見てます。
打たれてみれば白悪くないことに気づきますが、右辺を諦める選択は中々できないです。

「編集後記」
今週の金曜日から旅に出るので、少しの間、ブログをお休みするかもしれません。
今後の予定として、囲碁AI関連の質問が多くなされたのでまとめようかなと考えています。

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