第9回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権16強戦

10月31日に中国で「第9回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権」が開幕した。
日本は謝依旻六段、藤沢里菜四段、上野愛咲美二段が出場し、謝六段が8強戦へ駒を進めた。
なお、持時間は2時間+秒読み1分5回、中国ルール(コミ7目半)で行われた。
以下に本日の結果と明日の組合せをまとめたので参照ください。

【10月31日(水):16強戦の結果】
謝依旻六段(日)ー李赫五段(中)
黒嘉嘉七段(豪)ーナタリア・コヴァレバ(欧)
呉侑珍六段(韓)ー王晨星五段(中)
陸敏全五段(中)ー殷明明初段(米)
崔精九段(韓)ー於之瑩六段(中)
周泓余四段(中)ー藤沢里菜四段(日)
呉政娥三段(韓)ー上野愛咲美二段(日)
楊子萱二段(台)ー高星四段(中)

【11月1日(木):8強戦の組合せ】
謝依旻六段(日)ー黒嘉嘉七段(豪)
呉侑珍六段(韓)ー陸敏全五段(中)
崔精九段(韓)ー周泓余四段(中)
呉政娥三段(韓)ー楊子萱二段(台)

日本の謝依旻六段は持ち味の攻めを活かし、中国の強豪である李赫五段を破った。
本棋戦で日本が8強戦を突破した記録はなく、明日の一戦に勝てば大きな一歩と言えそうだ。
日本の女流棋士第一人者である謝六段がどこまで前進できるか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:強力な反撃】
黒番が謝依旻六段、白番が李赫五段です。
白1と利かしにきた瞬間、黒2と反発したのが好判断。
白3と逃げ出す調子を求めた意図はあるが、黒4と右辺の戦場で主導権を握れたのが大きい。
この局面を契機に、謝は一気に優勢を築いていきます。


白5と上辺を守った瞬間、黒6が右辺の急所に迫るのが厳しい。
白7と黒8を利かし、白AやBとシノぐ手立てを残すも、△が孤立しており依然黒優勢です。
右下の白が丸飲みされては白の挽回する余地がないので・・・。


白9と動き出して活路を探るところ。
白13まで中央付近は補強されましたが、黒14でAとBが見合いとなっており白劣勢です。
謝六段は右辺の攻めにより、右下を固めながら右辺の白を分断することに成功しています。


実戦は白15、17と中央の補強を優先していきます。
しかし、黒A以下符号順の追及が残っており、白は大きな借金を抱える結果となりました。
その後も難しい局面は続いたが、謝六段は最後まで積極的な打ち回しを見せて勝利しました。
結果、黒4目半勝ち。

「編集後記」
日本の謝六段は充実した内容で快勝し、幸先の良いスタートを切れたように感じます。
この勢いで、女流の世界戦初制覇を勝ち取ってもらいたいところです!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする