第23回三星火災杯世界囲碁マスターズー8強戦

10月2日に韓国で「第23回三星火災杯世界囲碁マスターズ」の8強戦が行われた。
日本の井山裕太は中盤で逆転の機会を掴み切れず、中国の謝爾豪九段に惜敗を喫した。
残念な結果となったが、日本も世界の最前線で戦えることを示せたのではないだろうか。
以下に本日の対戦結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【10月2日(火):8強戦の結果】
柯潔九段(中)ー申眞諝九段(韓)
安國鉉八段(韓)ー連笑九段(中)
唐韋星九段(中)ー申旻埈九段(韓)
謝爾豪九段(中)ー井山裕太九段(日)

【11月5、6日(月、火):準決勝三番勝負の組合せ】
柯潔九段(中)ー謝爾豪九段(中)
唐韋星九段(中)ー安國鉉八段(韓)

中国の柯潔九段は不調で結果を出せていなかったが、本棋戦で復調の兆しが見えてきた。
どの碁も正確な形勢判断に加えて、軽快に打ち回す柔軟さで数々の難局を制している。
久しぶりの世界戦優勝を果たし、復活の狼煙を上げられるか注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:現代的な序盤戦】
黒番は柯潔九段、白番は申眞諝九段です。
白1に受けず、黒2と三々入りをして相手の出方を見るのが最近の打ち方。
白も後手を引くと序盤で出遅れる可能性があるため、慎重な対応が求められます。


白3、5と手番を重視した受けを選ぶのは当然の態度。
手番を得た白は右上の手抜きを咎めるため、白9と石をぶつけます。
続いて、黒Aは白B以下符号順でバラバラにされて黒不利な戦いになります。
黒の対応が悩ましく見えましたが、柯潔九段は柔軟にかわす石運びを見せます。


黒10、12と受けるのが冷静な対応でした。
白は右上で有力な後続手段がなく、白13と右上の白が飲み込まれないように構えます。
黒14と大場に走れたのが大きく、白の追及をかわしながら全局のバランスを保っています。
部分的な折衝を全局的な足の速さでカバーするのが現代的な打ち方と言えます。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
日本の井山九段が敗れましたが、今年はまだ国別団体戦である農辛杯が残っています。
団体戦で日本の強さを世界に見せて、囲碁ファンに良い知らせを持ち帰ってほしいところ。

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