第1回天府杯世界囲碁選手権ー8強戦

9月25日に中国・北京で「第1回天府杯世界囲碁選手権」の8強戦が行われた。
A組は中国の陳耀燁九段、江維傑九段、B組は韓国の朴廷桓九段、申眞諝九段が駒を進めた。
この地点で4名は12月に行われる準決勝進出が確定し、明日は各組の順位決定戦が行われる。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【9月25日(火):8強戦の結果】
<A組>
陳耀燁九段(中)ー辜梓豪九段(中)
江維傑九段(中)ー連笑九段(中)
<B組>
朴廷桓九段(韓)ー檀嘯九段(中)
申眞諝九段(韓)ー唐韋星九段(中)

【9月26日(水):順位決定戦の組合せ】
<A組>
陳耀燁九段(中)ー江維傑九段(中)
<B組>
朴廷桓九段(韓)ー申眞諝九段(韓)

12月21日の準決勝はA組1位とB組2位、A組2位とB組1位で行われる予定だ。
韓国の申眞諝九段は国内戦と世界戦を合わせて、18連勝の記録を打ち立てる好調ぶりである。
明日は世界一に君臨する朴廷桓九段と対峙するが、きっと面白い一局を見せてくれるはずだ。
なお、決勝戦三番勝負は12月23日から開幕する予定である。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:絶妙なバランス感覚】
黒番は唐韋星九段、白番は申眞諝九段です。
白1のツケは右下の黒陣に直接働きかける流行りの手法です。
黒の対応を見て先の打ち方を自在に変える意図があり、黒の受け方も悩ましいところ。


黒2、4と反撃するのが実戦例の多い打ち方。
黒10まで、黒は実利を稼いで白は外周を厚くするワカレになるところ。
続いて、白Aと様子見することが多いですが、申九段は本局で簡明策を示します。


白9、11と中央を占めるのが簡明策でした。
黒12で下辺が堅くなりますが、白13から15と上辺を占めれば中央に白模様を築けます。
当然、上辺が白地になっては大きすぎるため、黒も上辺を占めていく流れになります。


黒16と上辺を割りながら右上の白に迫る打ち方を選択。
しかし、白17から19のサバキがぴったしで黒はうまく立ち回れません。


黒20から28と外回りを厚くして白模様の構築を阻止することに成功します。
しかし、下辺が厚い形をしているため、黒の厚みが活きづらい碁形となっています。
また、上辺の黒陣拡大も△によって未然に防がれており、右上の形の働きが失われています。
白は左上と右上で実利を稼いでいる上、中央の主導権争いも拮抗を保っているのが自慢。
申九段は全局的なバランスで簡明に打てる進行を本局で示しました。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
急に腰痛と発熱が出たので、今日はお仕事もお休みして休養しています。
インフルエンザなども流行る時期なので、皆様もお気を付けください。

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