囲碁AI・金毛測試の観戦記7

今回は囲碁AIの対局でよく見られる中盤戦術を紹介します。
独特な手のつけ方ですが、いざ打たれると受け方が難しいので有力かもしれません。
様々なところで応用が利きそうな手法なので、頭の片隅にあると役立ちそうです。


【実戦譜:囲碁AI特有の打ち込み】
黒番が秦棋緑、白番が金毛測試です。
右下のような形になった際に、白1と打ち込んで様子見する手法を多用します。
白Aのコウを防ぐと右辺を大幅に削られる可能性があり、受け方が非常に悩ましいです。


実戦は黒2と受けましたが、白Aが残ったので右辺の黒は見た目以上に小さくなっています。
白3とコウ材を増やしながら左辺の発展性を制限すれば、白が若干打ちやすいようです。
三々定石はこれから多く打たれるので、定石後の手段を知っておくと戦術の幅が広がります。
結果、白中押し勝ち。


【参考図1:根こそぎ荒らす】
黒1と大きく取りにいくのは、白2の踏み込みが厳しいです。
黒3の封鎖には白4でAとBを見合いにされて黒の攻めが繋がりません。


【参考図2:軽快な石運び】
黒2と迫るのは白3と露骨に動き出していきます。
右下の黒が逆襲される恐れがあるため、黒は厳しく反撃できません。


黒4、6と右辺にプレッシャーをかけながら補強していきます。
しかし、白7と黒8を交換した後、白9と脱出されて右辺の白は捕まりません。
右辺の様子見を基点に、右辺の黒陣が大きく削られています。

「編集後記」
三々定石はたくさん打たれるようになりましたが、その後の打ち方は未開なものが多いです。
囲碁AIの棋譜を見ながら、どういった呼吸で打たれているか知る必要があります。

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