三々定石の進化

三々定石は日々進化しており、一昔前に簡明定石と言われた面影が消えつつあります。
星の両カカリを許しても戦えるため、これから三々入りがより増える兆しが見えます。
前回の変化とは違い、囲碁AIの斬新な打ち方が出現したので鑑賞してほしいです。


【テーマ図:捨てない構想】
白1に黒2、4と受けるのは代表的な手法となりました。
最近は白Aと穏やかに打たず、白5のツケで頑張る実戦例が増えています。
ただ、配石により無数にある変化を使い分けなければならず、扱いが難しい定石と言えます。


黒6、8と強く受けるのが最強の応手。
左下にも白が控えており、白9から11と切断されて黒の不利な戦いに見えます。


右下をそのまま取られると大きすぎるため、黒12と動き出すところ。
白13、15でAの傷を見ながらBのサガリを見られて、白が地に辛く進行に見えますが・・・。


黒16の切りで強引にAの傷を防ぐのが強手でした。
白17、19と受ければ外周の傷が目立ちますが、ここで黒は面白い石運びを見せます。


黒20、22と動き出すのが用意していた作戦でした。
二線を這う変化になりますが、白Aは黒B以下符号順で取られるため白悩ましいところ。


白27と手を戻すのは仕方ないところ。
しかし、黒28から32と下辺を悠々に割られると、Aの狙いも生じるので黒悪くないワカレ。
右辺の黒も傷だらけなので、えばれる格好に見えませんが・・・。


当然、白33と薄みを突いていくところ。
ここで黒34と一度受けてから、黒36のツケがサバキの手筋となります。
続いて、白Aと素直に受けるのは黒Bと逃げ出す形を与えてしまいます。


白37には黒38と引っ張り出すのが面白い。
右辺の黒二子を取るのは利きが生じるため、白39から41と反発したいです。
しかし、黒44と先手で右辺を処理された後に黒46にまわられて若干黒打ちやすそうです。
本図の変化は、下辺が白陣になりそうな時に選択すると効果的かもしれません。

「編集後記」
今回は捨て石にすると思われた石を助け出す変化を紹介しました。
三々定石は配石により使い分ける必要がありますが、選択肢の一つにあると役に立ちそう。
まだまだ面白い変化があるので紹介していく予定です。

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