2018中信証券杯世界囲碁AI大会ー三日目

8月15日に中国・南寧で「2018中信証券杯世界囲碁AI大会」の三日目が行われた。
決勝七番勝負の第5局は中国の星陣囲碁が日本のAQに勝利し、4-1で世界戦優勝を決めた。
全体的にレベルが上がっており、どこまで囲碁AIが強くなるのか、底が見えない現状である。
以下に対戦成績をまとめたので参照ください。

【8月14、15日(火・水):決勝七番勝負の結果】
星陣囲碁(中)4-1AQ(日)
第1局:星陣囲碁、白中押し勝ち
第2局:AQ、白半目勝ち
第3局:星陣囲碁、白中押し勝ち
第4局:星陣囲碁、黒中押し勝ち
第5局:星陣囲碁、白中押し勝ち(本日の結果)

日本のAQは敗れたが、着々と実力を伸ばして世界屈指の囲碁AIへ進化している。
山口氏の個人開発で世界の大企業に対抗できるのは驚異的な戦果と言えるだろう。
今後のAQの進化と、今後どういう風に活用していくのか注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:柔らかい石運び】
黒番はAQ、白番は星陣囲碁です。
黒1の両カカリに白2、4と受けるのがほぼ必然に近い手順になりました。
単に黒5の三々入りを選択する場合、人間的には白Aと受けてたくなるところです。
しかし、星陣囲碁は明るい発想で局面が大きく動かしていきます。


白6と受けるのは地に甘いように見えて、人間的には選択しづらい手の一つ。
ただ、白8から10と先手で打ち切った後に、白12と右上の黒に迫れば白十分とみています。


黒13、15と右上を補強する必要があります。
その間に白16、18と上辺を大きく囲えば、白地が大きく白打ちやすい局面となります。
黒は右上に弱い石を抱えている上、右下が薄い格好なのでまとめるのが難しいです。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
今回の大会が終わり、囲碁AIの催しは一段落したようです。
今後はどのように活用するか、問題点をどう対策していくかが課題ですね。

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