第5回国手山脈杯世界囲碁大会ー初日

7月28日に韓国で「第5回国手山脈杯世界囲碁大会」が開幕した。
日本は井山裕太九段、結城聡九段、一力遼八段が出場するも、16強戦で無念の敗退となった。
世界最強戦は持時間各30分+秒読み40秒3回、先番コミ6目半出しで行われた。
優勝賞金は5000万ウォン(約497万円)、準優勝は1500万フォン(約150万円)だ。
以下に本日の結果と明日の組合せをまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【7月28日(土):16強戦の結果】
朴廷桓九段(韓)ー一力遼八段(日)
楊鼎新七段(中)ー羅玄九段(韓)
廖元赫六段(中)ー元晟溱九段(韓)
姜東潤九段(韓)ー井山裕太九段(日)
王元均八段(台)ー朴永訓九段(韓)
范胤七段(中)ー李世乭九段(韓)
金志錫九段(韓)ー林君諺七段(台)
申眞諝九段(韓)ー結城聡九段(日)

【7月28日(土):8強戦の結果】
朴廷桓九段(韓)ー楊鼎新七段(中)
廖元赫六段(中)ー姜東潤九段(韓)
王元均八段(台)ー范胤七段(中)
金志錫九段(韓)ー申眞諝九段(韓)

【7月29日(日):準決勝の組合せ】
<世界最強戦>
朴廷桓九段(韓)ー廖元赫六段(中)
王元均八段(台)ー金志錫九段(韓)
<世界ペア碁戦>
李昌鎬九弾(韓)・陸敏全四段(中)ー高尾紳路九段(日)・呉侑珍六段(韓)
林至涵九段(台)・謝依旻六段(日)ー王磊八段(中)・黒嘉嘉七段(台)

今回は台湾の王元均八段が初日を勝ち抜き、二日目の準決勝進出を果たした。
一般棋戦の世界戦本戦でここまで勝ち上がれるのは久方ぶりのはずだ。
台湾棋士が悲願の世界戦優勝を果たせるか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々戦術の戦い方】
黒番が姜東潤九段、白番が井山裕太九段です。
黒1と白2を交換してから黒3の三々入りするのがELFOpenGo型の戦術。
後にカカリを決めても利いてもらえない可能性が高く、囲碁AIは先に決めることが多いです。


白4から8と手番を奪ってから白10と左下の黒に迫っていきます。
左上の白の補強にも繋がっており、見た目は白悪くない進行に見えますが・・・。


黒11の打ち込みは囲碁AIが推奨する鋭い一着でした。
Aの切りを横目に左辺の白にプレッシャーをかける好点で白の対応が見た目以上に悩ましい。


実戦は白12から16と先手で断点を守る手法を選択し、白18と左辺の戦いに命運を託します。
ただし、上辺での損失は小さくはなく、黒19と左辺さえ飲み込まれなければ黒悪くない展開。
左上の白も攻めの対象となっており、既に白容易でない局面を迎えています。


白20と左下の黒を飲み込みますが、黒21から23と上辺を盛り上げれば黒十分な流れです。
白24から30と脱出を図るも、左上の白の攻めを狙われており強く戦えないのが白の泣き所。
左上の傷をうまく活用して、左辺で黒有利な戦場を作る巧みな石運びが印象的でした。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
今回も日本は残念な結果となりましたが、次回以降の活躍に期待します。
それにしても、囲碁AIの手法が見られない対局の方が珍しくなってきましたね。

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