2018Tencent杯世界囲碁AI大会8強戦13日目

7月21日に野狐囲碁で「2018Tencent杯世界囲碁AI大会」8強戦が行われた。
リーグ戦は「絶芸、星陣囲碁、ELFOpenGo、AQ」が枠抜し、決勝トーナメントに進出した。
7月下旬に中国棋院で準決勝五番勝負、決勝七番勝負が行われる予定だ。
以下に本日の結果をリーグ表にまとめたので参照ください。

絶芸 LeelaZero ELFOpenGo 星陣囲碁 AQ 章鱼囲碁 BADUKI DolBaram ポイント 順位
絶芸(中) 〇2-0 〇2-0 △1-1 〇2-0 〇2-0 〇2-0 〇2-0 13
LeelaZero(ベ) ×0-2 ×0-2 ×0-2 △1-1 〇2ー0 〇2-0 〇2-0
ELFOpenGo(米) ×0-2 〇2-0 ×0-2 △1-1 〇2-0 〇2-0 〇2-0
星陣囲碁(中) △1-1 〇2-0 〇2-0 〇2-0 〇2-0 〇2-0 〇2-0 13
AQ(日) ×0-2 △1-1 △1-1 ×0-2 〇2-0 〇2-0 〇2-0
章鱼囲碁(中) ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 〇2-0 〇2-0
BADUKI(韓) ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 〇2-0
DolBaram(韓) ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2 ×0-2

【7月21日(土):13日目の結果】
絶芸       2-0DolBaram
LeelaZero 2-0章鱼囲碁
ELFOpenGo1-1AQ
星陣囲碁   2-0BADUKI

【7月23日(月):14日目の結果】※順位決定戦
絶芸2-0星陣囲碁

最終戦でAQがELFOpenGoに勝利し、1ポイント差で辛くもリーグ戦突破を果たした。
AQは山口祐氏が独自開発したもので、大企業相手に肉薄した実績は凄まじいと言えるだろう。
決勝トーナメントで上位3チームの囲碁AIにどこまで戦えるか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:鮮やかなシノギ】
黒番がLeelaZero、白番が章鱼囲碁です。
黒1を利かして右辺の黒陣を広げてから、黒3と下辺を荒らしにいくのが厳しい着想。
下辺の模様を削る場合、黒1と白2の交換は黒に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
しかし、下辺の白陣を多少固めてもシノげると判断できるのが現代の囲碁AIの強さです。


白4と根拠を奪いにいきますが、黒5とハネられた瞬間に応手が悩ましいところ。
白6には黒7、9と整形するのが機敏で白の攻めが利かない格好となります。


白10、12と封鎖を選択するも、黒13と露骨に根拠を築くのが好手でシノギ形を得ます。
△と▲の交換があるため、下辺を厚くしても白模様は大きく広がらない土地となっています。


白16と下辺を削られた代償を左辺に求めていきます。
しかし、黒17から19と軽くいなされた後、黒21の好点に先着されたのが大きく黒優勢です。
下辺のシノギから右辺の模様をまとめるまでの流れが鮮やかで非常に参考になります。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
日本のAQが決勝トーナメント進出が決定しました!
個人開発の山口氏がTencentやfacebookの囲碁AIに肉薄しているのは驚きですね。
この調子で決勝トーナメントも勝ち進んでほしいところです。

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