2018Tencent杯世界囲碁AI大会8強戦三日目

7月11日に野狐囲碁で「2018Tencent杯世界囲碁AI大会」8強戦の三日目が行われた。
予選順位通りに勝敗結果が決まる傾向を見ると、番狂わせが起こすのは難しいようだ。
今後も大会の動向を追っていくが、予選順位と同じ結果になると思われる。
以下に本日の結果をリーグ表にまとめたので参照ください。

絶芸 LeelaZero ELFOpenGo 星陣囲碁 AQ 章鱼囲碁 BADUKI DolBaram ポイント 順位
絶芸(中) 〇2-0
LeelaZero(ベ) 〇2-0
ELFOpenGo(米) 〇2-0 〇2-0
星陣囲碁(中) 〇2-0
AQ(日) ×0-2 〇2-0
章鱼囲碁(中) ×0-2
BADUKI(韓) ×0-2 ×0-2
DolBaram(韓) ×0-2 ×0-2

囲碁AIの場合、ほぼ実力通りの結果に収束していくように思われる。
まだ始まったばかりであるが、予選順位下位のチームが敗れているのが印象的だ。
大きな差はないものの、高いレベルになるほど僅かな差を決定的なものとなるようだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:新手法の出現】
黒番はDolBaram、白番はELFOpenGoです。
黒1に白2とハサむのが最近よく打たれる手法の一つ。
当然、黒3と下辺の白を攻める展開になりますが、ここで白4と二間に受けるのが面白い。
白は下辺を捨てて左下隅を固めるなど、相手に合わせて動きを変えられる長所があります。
一方、黒は左下の形を決めると自ら白陣を固める結果となるため打つ手は悩ましい。


黒5のハサミに動かず、白6と足早に右辺を割るのが軽い石運び。
右上の黒にプレッシャーをかけながら、AやBの動き出しを見れるので白悪くない展開です。
黒が露骨に下辺の白を制すのは、白Cなど左下隅を固めやすくなるため得策ではありません。


黒9と左下隅に入りますが、白10から14と黒二子を攻められるため黒苦しい戦いが続きます。
白A、黒B、白Cなど整形する手段もあり、白は見た目以上に弾力のある格好です。


黒15のノゾキに白16、18と受けるのが鋭い返し技でした。
白20まで、AとBを見合いにして安全を図れば、黒の追及が空振りした格好となります。
右下に黒が控えている場合、下辺にハサむ手法は良くないと判断されてきました。
しかし、囲碁AIの柔軟な石運びを見て判断が覆るかもしれません。
結果、白1目半勝ち。

「編集後記」
次々に新たな手法が現れて目が回りそうな囲碁界の情勢です。
囲碁AIを活用してどこまで人間が強くなれるのか、棋士達の挑戦が続いています。

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