2018Tencent杯世界囲碁AI大会8強戦初日

7月9日に野狐囲碁で「2018Tencent杯世界囲碁AI大会」の8強戦が開幕した。
予選通過した8つの囲碁AIがリーグ戦を行い、上位4位が決勝トーナメントに進出できる。
なお、対局形式は黒番と白番の両方で対局するため、1回の対戦で2局打つ形式で行われる。
2局とも勝利すれば2ポイント、引き分けは1ポイント追加され、ポイントの量で競われる。
持時間は30分+秒読み60秒5回の中国ルール(コミ7目半)で行われる。
以下に本日の結果をリーグ表にまとめたので参照ください。

絶芸 LeelaZero ELFOpenGo 星陣囲碁 AQ 章鱼囲碁 BADUKI DolBaram ポイント 順位
絶芸(中) 〇2-0
LeelaZero(ベ) 〇2-0
ELFOpenGo(米)
星陣囲碁(中)
AQ(日)
章鱼囲碁(中)
BADUKI(韓) ×0-2
DolBaram(韓) ×0-2

前回の記事を見た方なら気づくだろうが、予選落ちしたはずのDolBaramが参戦している。
どうやら、予選7位の北极光が何かしらの理由で失格となり繰り上げされたようだ。
何はともあれ、優勝候補の絶芸とLeelaZeroが2連勝し、幸先の良いスタートを切った。

明日行われる日本のAQと中国の星陣囲碁の対決は大いに注目すべきカードだ。
予選4位と5位の対決となるため、勝てるか否かで枠抜けできる可能性が大きく変化する。
日本の新エースであるAQが上位陣に食い込めるのか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:軽いサバキ】
黒番がDolBaram、白番がLeelaZeroです。
黒1は実利を稼ぎながら左下の白を攻める狙いがあります。
その意図を崩すため、白2と左辺の黒に働きかけてサバキを目指すのが柔軟でした。
左辺の黒陣は手堅いので利かしやすい上、整形できれば白Aの切りが厳しくなります。
打たれて見れば良い手に見えますが、こうした手は中々打てないものです。


黒3と反発しても、白4から6と連絡を断つの厳しく黒容易でない戦いとなりました。
白10まで、白Aと左辺を攻める強烈な狙いもあり、既に白が流れを掴んでいます。


一見すると、黒11から15の出切りが厳しく見えます。
しかし、白16を利かして左方の白を補強した後、白18のコスミが好手でした。
AとBを見合いにして自身の安全を図ることで、黒の追及を振り切っています。


実戦は黒19から23と左下隅を捨てて外周の黒を補強する進行を選択します。
白24まで、攻め取りの格好ですが、左下隅を取れた戦果が大きく白成功でしょう。
軽い石運びで相手の意図を崩しつつ、要所をしっかり押さえる力強さが印象的でした。
結果、白1目半勝ち。

「編集後記」
今日から囲碁AI世界大会の8強戦が開幕しました!
連日対局が行われるので、ぜひ観戦してみてください。

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