第23回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選2回戦(2)

7月4日に韓国で「第23回三星火災杯世界囲碁マスターズ」の統合予選2回戦が行われた。
公開されている予選の棋譜を見る限り、囲碁AIの手法が次々に現れている印象を受ける。
昔では考えられない石運びが多く、碁の打ち方が大きく変化し続けているようだ。
以下に対戦結果とまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【7月4日(水):予選2回戦の結果】
韓国112名→78名、中国70名→57名、日本12名→6名、台湾7名→4名、海外8名→4名
<H組>

羋昱廷九段(中)ー宋知勳四段(韓)
王星昊初段(中)ー六浦雄太七段(日)
毛睿龍五段(中)ー長徳徹志初段(日)
古力九段(中)ー金永徒初段(韓)
鄔光亜六段(中)ー徐仲輝六段(韓)
姜知勲アマ(韓)ー黄奕中七段(中)
古霊益六段(中)ー宋相勳四段(韓)
李維清五段(中)ー玄釉斌初段(韓)
<I組>
楊楷文六段(中)ー范廷鈺九段(中)
郭聞潮五段(中)ー金旻奭初段(韓)
孟泰齡六段(中)ー尹顯斌初段(韓)
申旻埈八段(韓)ー林柏宇初段(台)
黄云嵩六段(中)ー韓態熙六段(韓)
沈載益二段(中)ー金恩智アマ(韓)
韓一洲六段(中)ー沼舘沙輝哉六段(日)
周賀璽五段(中)ー劉曦五段(中)
<J組>
尹潣重二段(韓)ー李宰成アマ(韓)
文儒彬初段(韓)ー甘思陽五段(中)
姜昇旼六段(韓)ー嚴歡六段(中)
陳浩六段(中)ー朴鍵昊三段(韓)
范胤七段(中)ー金宣圻初段(韓)
陳耀燁九段(中)ー金炅奐初段(韓)
李志賢七段(韓)ー今分太郎初段(日)
鄭胥四段(中)ー全瑛圭六段(韓)
<K組>
陶欣然七段(中)ー文敏鍾初段(韓)
李昌鎬九段(韓)ー崔烘允三段(韓)
安正己四段(韓)ー金政勲アマ(韓)
胡鈺函五段(中)ー志田達哉七段(日)
金基範二段(韓)ー李維四段(台)
崔哲瀚九段(韓)ー李聖宰九段(韓)
戎毅五段(中)ー姜勲二段(韓)
成家業初段(中)ー曾淵海初段(中)
<L組>
尹松濤二段(中)ー広瀬優一二段(日)
尹聖植アマ(韓)ー李喆六段(中)
卞相壹九段(韓)ー林彥丞二段(台)
康知範初段(韓)ー權孝珍初段(韓)
朴河旼三段(韓)ー黄鎭亨四段(韓)
李欽誠九段(中)ー呉秉祐初段(韓)
宋圭相三段(韓)ー柳東完三段(韓)
李昌錫四段(韓)ー李載雄八段(韓)
<M組>
姜東潤九段(韓)ー金眞輝三段(韓)
李尙憲四段(韓)ー朴正洙初段(韓)
蔣其潤五段(中)ー朴珉奎六段(韓)
柳秀沆五段(韓)ー屠曉宇三段(中)
謝科五段(中)ー汪濤六段(中)
張強四段(中)ー黄昕四段(中)
李軒豪七段(中)ー白洪淅九段(韓)
林士勛六段(台)ー兪炳龍五段(韓)
<N組>
許嘉陽七段(中)ー尹赫八段(韓)
趙寅善四段(韓)ー金櫺里三段(韓)
李東勲九段(韓)ー李雨昂初段(中)
金志宇初段(韓)ー馬光子四段(中)
薛冠華三段(中)ー洪旼杓九段(韓)
丁浩五段(中)ー金志明初段(韓)
范蘊若六段(中)ー金顯燦四段(韓)
安達利昌五段(日)ー陳豪鑫三段(中)
<Q組(海外枠)>
Ali JabarinーArtem Kachanovsckyi
曾富康ーRit Bencharit
李立言ー周廣
Benjamin Dréan-GuénaïziaーDusan Mitic

日本棋士は7名参戦したが、安達利昌五段しか勝ち上がれない厳しい結果となった。
各国でも世界戦優勝クラスの棋士が次々に敗れており、統合予選の厳しさが伺える。
予選決勝まで連日対局が行われるため、体力や精神面の強さが試される戦いになりそうだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:現代の布石】
黒番は沈載益二段、白番は金恩智アマです。
黒1から5の構え方は流行系で最近よく打たれています。
白6はAの三々入りも多いが、実戦は左下を固めつつ下辺の黒模様化を牽制する展開を選択。
黒9の様子見に白10と反発する実戦例が多いので、研究しておきたい布石の一つです。


黒11から15と下辺を分断しながら整形するのが好手順。
下辺の白を攻めの対象とできる上に、黒Aなど荒らす手が狙えるので黒の楽しみが多いです。


白16、18と守るのが相場ですが、黒19から21と左辺を占めれば黒悪くない展開。
将来的に黒AやBを打たれる可能性があり、白は気分の良くない流れと言えるでしょう。
最近はこの布石が打たれる実戦例が少しずつ減っており、黒良しが見る方が多いようです。
結果、黒4目半勝ち。

「編集後記」
日本棋士は合計6名が3回戦へ駒を進めました。
休みなしの連戦となりますが、一人でも多く本戦入りできるよう頑張ってほしいですね。

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