囲碁AIのオープンソース調査録

最近、囲碁AIのオープンソース化が進んでおり、誰しも活用できる時代になりました。
今回は自分が実証、調査した結果の一部を簡単にまとめたので参照ください。

『LeelaZero』
ベルギーの個人開発者Gian-Carlo Pascutto氏(通称:GCP氏)が作ったもの。
AlphaGoZeroと同じ方法で強化しており、世界中の協力者により日々強化され続けている。
特に検討機能の「Lizzie」は使いやすいのでぜひ活用してほしいところ。(こちらを参照)
また、LeelaZeroを通してELFOpenGoと対局、検討ができるのも魅力の一つである。

※Facebookの囲碁AI・ELFOpenGoがコンバートされたweightの場所と検討方法。
→networkの場所はこちらの5月3日「62b54…..」のものを探してダウンロード。
→gz拡張子を変えずに「network」と名前を変更してLizzieがあるファイルに入れる。
→特に変わった所がないように見えるが、LeelaZeroと比べて選択肢が若干変化している。

注意事項
・シチョウが読めない場合があり、シチョウ絡みの攻防で正しく判断できない場合がある。

備考
・LeelaMasterの更新は止まっているようだが、こちらでweight.txtが公開されている。


『PhoenixGo』
中国のWechat翻訳チームが開発した囲碁AIで世界一の栄冠を獲得している。(こちらを参照)
他の囲碁AIと比べて、読みの精度が高いようで滅多に大きなミスを犯す姿を見ない囲碁AIだ。
現在はこちらでGPU版とCPU版が公開されているが、GPU版の使い方は現在調査中です。
(検証したPCスペックを見る限り、高い性能が要求されるようでGPU搭載前提で動かすようだ)
CPU版でも動かすことはできますが、GPUで動かす囲碁AIに勝てないため若干弱いようです。
野狐囲碁では「金毛測試」として今も棋士相手に活用されている。


『ELFOpenGo』
FacebookがAlphaGoZeroの方法を参考にして開発した囲碁AIです。
LeelaZeroを通して使うとわかるが、他の囲碁AIと比べて動作が軽く強いのが最大の長所。
個人レベルのPCで扱うのであれば、この囲碁AIを活用しない手はないように感じる。
ただ、LeelaZero同様にシチョウを読めない欠点が顕著に表れるのを留意する必要がある。
野狐囲碁で活用されているが、負けている要因のほとんどはシチョウ絡みのミスだった。
※Facebookが記事として紹介したページはこちらです。


『AQ』
日本の個人開発者である山口祐氏が開発した囲碁AIで大会では上位に食い込む強豪だ。
こちらで日本語のわかりやすい使い方が載っており、誰でも手軽に導入しやすくなっている。
現在はネット対局「幽玄の間」でも棋士の対局相手として活用されている。


 
「GPUとCPUの考慮過程の違い」
左側がCPUのみの動作で、右側がGPU搭載の動作を示した画像です。
見た目だけで考えている質が大きく異なっていることがわかると思います。
CPUとGPUの差が大きいのは、囲碁AIの探索の質に大きな違いがあるのが要因のようです。

「編集後記」
今回はオープンソース化された囲碁AIの概略を中心にまとめました。
数か月すれば次々に動きがあると思うので、次回は対局機能や検討機能にも着手する予定。

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