両カカリの対抗策

今回はAlphaGoZeroが採用した両カカリへの対抗策を紹介していきます。
人間界でも用いられる実戦例が増えており、これから様々な局面で現れてきそうです。
星の両カカリを許しても戦えることがわかり、現在ではカカリに受けない傾向が見られます。


【テーマ図:両カカリの攻防】
黒1に受けず、白2と下辺を占めて右辺の黒模様拡大を牽制する打ち方が流行っています。
黒3の両カカリが厳しく見えますが、白4のツケが好手で黒も応じ方が悩ましいところ。
今回はこの戦型の変化を一つ一つ紐解いていきます。


黒5のハネに白6と受けるのがAlphaGoZeroが示した新手法。
黒Aは白B以下符号順で下辺の黒を飲み込まれて簡明に白良しになるので・・・。


黒7と実利を稼ぐなら、白8から14と整形するのがうまい手法でした。
大切なポイントは、手順の中で白Aの切りを決めないことにあります。


黒15が気になる点ですが、白16とコウに弾く手が成立するので黒うまくいきません。
白18に絶対のコウ材があるため、逆に黒のコウ材が続かない格好となっているからです。


黒21とコウを譲らざるを得ず、白22から24と左下に厚い形を築くことができます。
黒25に先着できれば黒悪くないように見えますが、白26が利くのが見た目以上に大きい。
左下の根拠を確保するため黒27と受けるのが相場で、白28と右辺を割って白十分です。
後に白A以下符号順で利かす狙いもあり、左下の白陣が見た目以上に広いです。


【参考図1:穏やかなワカレ】
黒はコウを争わずに、黒2とツグ変化も考えられます。
しかし、白3から7と下辺に立派な白陣を築かれるのでこの図も白打ちやすい。
右辺の黒陣はA~Cと荒らす手段が残っており、将来的に大きく削られるからです。


【参考図2:フリカワリ】
黒1と白2を交換した瞬間、黒3を決めるのはやり過ぎです。
白はAとBを同時に防ぐことができず白窮した形に見えますが・・・。


白4と実利を重視して受けるのが好判断。
黒5で包囲網は突破されますが、白6と下辺を切り離せば白十分です。


黒7には白8、10と柔軟に受けて下辺を飲み込んでいきます。
△の二子がひどい格好になりましたが、下辺を実利が大きくはっきり白良しです。

「編集後記」
アンケートのご協力ありがとうございました。
数値で結果を出されると参考になるので、1か月1回のペースで実施しようかなと思います。

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