第8回中国姜堰黄竜士精鍛科技杯世界女子団体戦ー5日目

6月5日に中国で「第8回中国姜堰黄竜士精鍛科技杯世界女子団体戦」の5日目が行われた。
日本の上野愛咲美二段は韓国の呉侑珍五段の勝負手を受け切れず、無念の敗退となった。
藤沢里菜四段のみとなったが、勝ち抜き戦なので逆転優勝の希望はまだ残されている。
以下に本日の結果と戦況をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【6月5日(火):8、9回戦結果】
<第8戦>呉侑珍五段(韓)ー上野愛咲美二段(日)
<第9戦>周泓余三段(中)ー呉侑珍五段(韓)

【日本】謝依旻六段・藤沢里菜四段・王景怡三段牛栄子二段(1勝)上野愛咲美二段
【中国】於之瑩六段・芮乃偉九段・李赫五段(5連勝)・王晨星五段・周泓余三段(1勝)
【韓国】崔精九段・呉侑珍五段(2連勝)呉政娥三段金多瑛三段金美里三段

最終ラウンドに入っても、中国の勢いは衰えず独走状態が続いている。
最短で明日に本棋戦が終わる可能性もあり、日本と韓国はどうにかして一矢報いたいところ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:巧みなサバキ】
黒番が上野愛咲美二段、白番が呉侑珍五段です。
白1と左辺の黒を攻めた瞬間、黒2が鋭いシノギ筋でした。
AとBが見合いとなっているので、白の厳しい攻めが利かない格好となっています。


黒にゆとりある形を与えないため、白3から7と左辺の黒を追及していきます。
一見すると、AとBの傷を見られており、黒の守り方が悩ましく見えますが・・・。


黒8から14と連絡を裂いて、下辺全体の白を攻めるのが好判断。
左辺は白の勢力圏だった場なので、多少白に稼がれても問題ありません。
むしろ、相手の有利な戦場で黒が十分な形を得た戦果が大きいと見るべきです。


白17、19と左辺の黒三子を分断されても、本命は下辺全体の攻めなので黒悪くない戦いです。
白の力み過ぎを巧みに咎め、黒が戦いの主導権を握った碁形となりました。
その後、呉侑珍五段の厳しい追及を支えきれず、無念の敗退を喫した。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
日本は非常に厳しい戦況となりましたが、5連勝して逆転優勝の可能性が残されています。
明日に藤沢四段が出場するので、まずは勝ち上がって次の日に駒を進めてほしいところです。

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