第23回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦16強戦

5月30日に韓国で「第23回LG杯朝鮮日報棋王戦」の本戦16強戦が行われた。
日本は一力遼八段と芝野虎丸七段が出場したが、駒を進められず無念の敗退となった。
以下に本日の結果と次の組合せをまとめたの参照ください。(左側が勝者)

【5月30日(水):16強戦の組合せ】
楊鼎新七段(中)ー元晟溱九段(韓)
姜東潤九段(韓)ー一力遼八段(日)
范廷鈺九段(中)ー朴永訓九段(韓)
朴廷桓九段(韓)ー芝野虎丸七段(日)
時越九段(中)ー李元榮七段(韓)
江維傑九段(中)ー陳祈睿五段(台)
彭立嶢六段(中)ー申眞諝九段(韓)
申旻埈八段(韓)ー趙晨宇六段(中)

【11月12日(月):8強戦の組合せ】
楊鼎新七段(中)ー姜東潤九段(韓)
范廷鈺九段(中)ー朴廷桓九段(韓)
時越九段(中)ー江維傑九段(中)
彭立嶢六段(中)ー申旻埈八段(韓)

16強戦の中韓対決は中国の4勝1敗で大きく勝ち越す結果となった。
世界一の座は韓国の朴廷桓九段に奪われたが、中国の層の厚さは健在のようだ。
11月に行われる8強戦で韓国勢が押し返せるか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:両カカリの攻防】
黒番が申眞諝九段、白番が彭立嶢六段です。
黒1と左辺を大きく広げてきたので、白2と分断して左辺一帯の黒を狙いたいところ。
当然、黒3の両カカリに先着されるため、白は対応策を用意する必要があります。


白4のツケはアルファ碁の自己対戦で現れた手法の一つ。
この形の両カカリの場合、白4を採用されることが非常に多くなっている。
穏やかに受ける変化も考えられたが、実戦は黒5から9と白を追及する進行を選択。


左上隅の白を取られないよう、白10から14と補強するのは当然の対応。
黒15など徹底的に利かされると、白は相当窮屈な形を強いられそうですが・・・。


白16のツケは面白い様子見でした。
黒Aには白Bと手を戻す相場ですが、左辺の黒が捨てづらい石となってしまいます。
左辺の攻めが利く格好になれば、△の配石が活きる展開となり白有利な戦いを望めます。


黒17と出る一手ですが、白18から20と整形されると▲が空振りした格好となります。
黒21まで厚い格好を築いても、白22から24で厚みが活かすづらい碁形に導かれて黒不満。
最近は星の両ガカリを許す実戦例が増えており、様々な対応策が研究されています。
結果、白中押し勝ち。


【参考図1:穏やかな進行】
黒2、4と三々に入れば、比較的穏やかな変化に収束していきます。
ただし、現局面は△に配石されており、白が若干有利なワカレとなります。


白5から11と左辺方向に対して厚くなると、△が活きる碁形となり黒イマイチ。
左下の黒を攻める狙いや白Aと上辺を削る手も見れるので、白の楽しみが多い局面です。


【参考図2:実利が大きい】
白2の受けを見てから黒3と打つのも有力に見えるかもしれません。
確かに、白Aと受けてくれるなら黒Bで前図よりも優れたワカレになりますが・・・。


白4と隅を飲み込むのが好判断です。
黒5、7と中央を厚くしても、AやBと上辺を荒らす手があり黒地は大きくまとまりません。


【参考図3:外周が厚い】
白1のワリ込んだ瞬間、黒2から4と切り返すのも考えられます。
シチョウは黒良しなので、白Aと黒四子を取りに行けず白窮した形に見えるかもしれません。


しかし、白5から9と外周を厚くされると全局的に白厚い碁形となります。
左上は黒の両カカリから生じた変化なので、この程度の戦果では黒追及不足でしょう。

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