第7回世界女子囲碁団体戦ー三日目

5月12日に中国で「天台山・森然楊帆杯第7回世界女子囲碁団体戦」の3回戦が行われた。
日本が優勝街道をひた走る中国に2勝1敗で勝利し、日本の意地を見せた形となった。
なお、中国と韓国の勝数は並んだが、勝星の差で韓国が逆転優勝を果たした。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【5月12日(土):3回戦の結果】
<中国ー日本>
於之瑩六段(中)ー謝依旻六段(日)
藤沢里菜四段(日)ー芮乃偉九段(中)
上野愛咲美二段(日)ー李赫五段(中)

<韓国ー台湾>
崔精九段(韓)ー黒嘉嘉七段(台)
呉侑珍五段(韓)ー楊子萱二段(台)
金彩瑛四段(韓)ー張凱馨五段(台)

中国 韓国 日本 台湾 勝数 勝星 順位
中国 2-1 1-2 3-0 2位
韓国 1-2 3-0 3-0 7 1位
日本 2-1 0-3 1-2 3位
台湾 0-3 0-3 2-1 2 4位

日本は結果こそ3位となったが、最終戦で中国に勝利した功績は非常に大きい。
世界の壁が厚い事実は変わらないものの、少しずつ光が見えてきたようにも感じる。
今年は日本の女流棋士が世界戦で勝つ姿をよく見るので、今後の活躍に期待が膨らむ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:柔軟な石運び】
黒番は黒嘉嘉七段、白番は崔精九段です。
黒1はAの出切りやBの進出などを見られており、白の対応が悩ましいように見えます。
しかし、崔精九段は柔軟に対応し、黒の狙いを鮮やかにかわしていきます。


白2、4と右辺を守りながら上辺の黒陣拡大を牽制するのが明るい発想。
黒5で手厚く白を分断されますが、白6と要所を次々に回れるので白十分な展開です。


黒7から11と中央を厚くして、黒A以下符号順の出切りを狙っていきます。
下辺の白三子が負担となり、先の打ち方が難しいように見えますが・・・。


白12、14と中央に進出するのが好手。
黒15から17で白三子を取られますが、白18でAとBを見合いにしてサバキます。


黒19と白三子を制す一手。
ただ、白20から24と下方を封鎖すれば、右辺の白模様が広がるので白好調な展開です。
相手の意図を柔軟にかわす崔精九段の打ち回しが光った好局となりました。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
最終戦の日本vs中国戦は藤沢四段と上野二段が劇的な逆転を果たし、勝利しました。
今回の経験は自信に繋がったはずなので、次回の世界戦では更なる飛躍に期待します。

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