囲碁AI・ELFOpenGo対人間【第2局】

第2局のグラフは急激に評価値が変化しているのが特徴的だ。
47手目で白をシチョウで取った瞬間、急激に評価値が上昇しています。
また、123手目で大きな死活絡みの戦いになった際にも、評価値が大きく動いています。
どうやら、シチョウや大型の死活が苦手なようで、部分的な読みの弱さがあるようです。


【実戦譜1:独特な石運び】
黒番が韓国棋士、白番はELFOpenGoです。
黒1のカカリに白2、4と左上の黒を固めるのは良くないとされてきました。
ただ、地に辛い意味と黒を追及できる可能性があり、よく打たれる手法となっています。
囲碁AIが先の打ち方を示したことにより、従来の考え方が次々に覆っています。


△と▲の交換を白の悪手にするため、黒5と上辺に広く構えていきます。
しかし、白6と高くカカることで、白Aの打ち込みから始まる戦いを睨むのが好感覚でした。
黒は左下を受けていると上辺の隙を突かれるので、上辺の整備を急ぐところです。


黒7は上辺を広げながら、Aなどの打ち込みに備える好点。
白は左下の手抜きを咎めるため、白8と手をつけて連打した利益を回収していきます。
白16まで、左下が厚い形になれば左辺の発展性も広がるので白悪くないワカレです。


囲碁AIは黒18の両カカリを許すことが非常に多いです。
外周が黒一色なので、黒24まで追及されると白の受け方が悩ましく見えますが・・・。


白25から31とひたすら生きを確かめる進行を選択。
白はツライ形に見えますが、囲碁AIは根拠がはっきりすることを重視する傾向があります。
現局面を眺めると、白は各所で確定地を稼いでいますが、黒は不確定な土地が多いです。
弱い石を残さなければ、いつでも黒陣を削れると囲碁AIは判断しているようです。


小さく黒陣を広げているようでは追いつけないので、黒32と大きく広げていきます。
しかし、白33から37と下辺の黒陣拡大を未然に防ぐ打ち回しが機敏でした。
黒は左下で厚い格好を築けたが、下辺を割られているので厚みが活かしづらい碁形です。


黒37と左下の白に圧力をかけるのは当然ですが、白40が明らかに疑問手に見えます。
黒41、43のシチョウが成立しているため、部分的に白が見た目以上の損をしているからです。
評価値が-0.5から-0.3へ急激に変化したので、シチョウが見えてなかったのかもしれません。


黒45と亀の甲で抜ければ黒もそれなりの戦果と言えます。
ただし、白46と右下の黒陣が崩壊するため全局的には白悪くない局面となっています。
白はシチョウの負担を重くして黒45を省かせないために、あえて損をしたのかもしれません。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
囲碁AIは圧倒的な強さを見せるものの、時々おかしなミスをすることがあります。
ただ、それは何かしらの意味がある可能性もあり、断定するのが難しいところです。

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