第1回呉清源杯世界女子囲碁選手権ー四日目

4月30日に中国・福州で「第1回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の8強戦が行われた。
日本の謝依旻六段と上野愛咲美二段が出場したが、奮闘実らず無念の敗退となった。
本日の結果と明日の組合せを以下にまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月30日(月):本戦8強戦結果】
崔精九段(韓)ー陸敏全四段(中)
李赫五段(中)ー上野愛咲美二段(日)
於之瑩六段(中)ー呉政娥三段(韓)
金彩瑛三段(韓)ー謝依旻六段(日)

【5月1日(火):本戦準決勝組合せ】
崔精九段(韓)ー李赫五段(中)
於之瑩六段(中)ー金彩瑛三段(韓)

棋士一覧 実績概要
於之瑩六段(中国) 数々の世界女流棋戦で優勝経験あり。2015年三星杯本戦ベスト16入り
李赫五段(中国) 各棋戦で上位に入る実績あり。今年の黄竜士杯で5連勝を果たしている。
崔精九段(韓国) 2016、2017年LG杯本戦入り。国内の女流名人戦を5連覇し、九段昇段。
金彩瑛三段(韓国) 韓国女子囲碁リーグで12連勝無敗と今勢いに乗る棋士の一人。

世界戦上位に入る棋士は大きな実績を残しており、この壁を越えるのは容易でないと言える。
ただ、日本も世界戦で勝つ姿を見るようになったので、少しずつ前進しているようだ。
越えなければならない課題が山積しているが、これからの活躍に期待していこう。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:驚愕の手法】
黒番が呉政娥三段、白番が於之瑩六段です。
黒2とハサんだ瞬間、白3と右下隅に様子見したのが面白い手法。
相手の出方を見て、白A~Cを使い分ける意図があり、黒の受け方が悩ましいです。


黒4と強く反発するのは当然の一手。
白5と黒6を交換した後、白7のノゾキを決めるのは非常に珍しい手法。
右下隅は白Aの動き出しが残るので、外から利かした方が得になると見ているようです。


白13まで、右辺の黒陣はAやBと荒らす余地があり、若干黒打ちにくいように見えます。
▲と△の交換により、下辺に大きな黒陣を築かれにくい碁形に導けたのも白の自慢です。
小目ジマリの利かし方が研究され、従来では考えづらい手法が次々に現れています。
結果、白中押し勝ち。


【参考図:無難な進行】
白1のツケには黒2と受けるのが無難です。
白3、5と利かされますが、黒Aと反撃する余地が残るので実戦より良いかもしれません。

「編集後記」
最近の碁は「一度見ただけでは何をしているのかサッパリわからないもの」が多いです。
囲碁AIの研究でどこまで碁の在り方が変わっていくのか、注目していきたいと思います。

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