布石の基本(5)【模様の削減2】

模様の碁を攻略するコツの一つは、実利にこだわり過ぎないことです。
目先の利益に惑わされず、全局的なバランスを取れれば碁の質が飛躍的に上がります。
本題を通して、力技を使わずに簡明に局面をリードする術を掴めれば幸いです。


【テーマ図(黒番):大局観が試される】
左上の白が厚い格好なので、大きな白陣を築かれる前に左辺に手をつけたいところ。
根こそぎ荒らすか、軽く消して十分なのか、悩んでしまうかもしれません。
実戦でも正しい判断を選べれば、相当な大局観の持ち主と言えます。


黒1から5と左辺の発展性を制限するのが好判断。
左辺に白地を与えてしまいますが、下辺の黒陣が広がるので黒十分です。


白6から10と受ける相場ですが、黒11と下辺の模様が広げて黒優勢です。
中央の主導権を握りながら、実利と厚みの両方で白を圧倒しています。
難しい技術を使わずとも、正しい方針が見えれば簡明にリードを築けます。


【参考図1:逆襲が厳しい】
黒1と左下の白に迫りながら左辺を荒らすのはやり過ぎです。
白2から4と分断されると、左上の厚みが攻めに利くので黒不利な戦いを強いられます。
下辺や上辺にも悪影響を及ぼす可能性が高く、黒得策ではありません。


【参考図2:見た目以上に深い】
黒1と大場に走るのは、白2と左辺を大きく広げられて黒失敗です。
黒3まで、上辺に黒陣を築ければ黒悪くない展開に見えますが・・・。


白4と下辺の薄みを突かれるのが厳しい追及。
黒5から脱出を図っても、白6でAとBを見合いにされて黒ツライ戦いです。


【参考図3:バランスが崩れる】
前図の変化を避けるため、黒3と下辺に構えるのが相場です。
しかし、白4と左辺の白模様を広げつつ、上辺の黒陣を制限されては白ペース。
実利を稼いでも、全局的なバランスが崩れては稼いだ以上の損失を被ります。

「編集後記」
久しぶりに有休をとって、忙しい中でも勉強を続ける時間作りを考えていました。
Unityについては今度パソコンを新調するのできてから再開する予定です。(詰碁アプリ系)
イラストや写真の勉強もしたいと思っており、時間が足りなくて詰んでますorz

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