第23回LG杯朝鮮日報棋王戦統合予選準決勝

4月6日に韓国で「第23回LG杯朝鮮日報棋王戦」の統合予選準決勝が行われた。
16組中14組で中国棋士が決勝進出を果たしており、中国の層の厚さを物語っている。
明日の決勝戦は9組で日中、中韓対決があり、どこまで中国に食らいつけるかが見所である。
以下に準決勝の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【4月5日(木):3回戦結果】
参加棋士増減:日本3名→1名、韓国28名→12名、中国32名→19名、台湾1名→0名
<A組>
時越九段(中)ー呉侑珍五段(韓)
李宰成アマ(韓)ー朴進率八段(韓)
<B組>
李元榮七段(韓)ー白洪淅九段(韓)
王昊洋六段(中)ー嚴在明四段(中)
<C組>
卞相壹七段(韓)ー丁浩五段(中)
李炫準初段(韓)ー郭圓根アマ(韓)
<D組>
鍾文靖六段(中)ー姜昌培三段(韓)
曹又尹三段(中)ー姜昇旼五段(韓)
<E組>
李春揆六段(韓)ー陳耀燁九段(中)
朴永訓九段(韓)ー嚴歡六段(中)
<F組>
陶欣然六段(中)ー宋彗領二段(韓)
楊鼎新六段(中)ー鄭胥四段(中)
<G組>

鄭誓儁初段(韓)ー謝科五段(中)
范胤七段(中)ー文鐘皓初段(韓)
<H組>
彭立嶢五段(中)ー崔明勳九段(韓)
洪性志九段(韓)ー韓一洲七段(中)
<I組>
崔哲瀚九段(韓)ー簡靖庭三段(台)
柁嘉熹九段(中)ー鄔光亞六段(中)
<J組>
全瑛圭六段(韓)ー朴材根二段(韓)
唐韋星九段(中)ー童夢成六段(中)
<K組>
周睿羊九段(中)ー洪旼杓九段(韓)
俞斌九段(中)ー黃昕四段(中)
<L組>
范蘊若六段(中)ー申旻埈七段(韓)
秋山次郎九段(日)沼舘沙輝哉六段(日)
<M組>
江維杰九段(中)ー李庭宇九段(韓)
魏太雄二段(韓)ー曹瀟陽五段(中)
<N組>
宋知勳三段(韓)ー羋昱廷九段(中)
趙晨宇六段(中)ー首藤瞬七段(日)
<O組>
孟泰齡六段(中)ー趙漢乘九段(韓)
丁世雄四段(中)ー金眞輝三段(韓)
<P組>
沈沛然三段(中)ー朴炫洙二段(韓)
范廷鈺九段(中)ー陳玉儂四段(中)

日本の秋山次郎九段が統合予選決勝進出を果たし、枠抜けまで1勝に迫った。
次の相手は世界戦で活躍する中国の若手・范蘊若六段、この壁を突破するのは容易ではない。
体力的に厳しい最終局面、この勢いで日本初の本棋戦予選を抜けられるか注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:鋭い踏み込み】
黒番は陶欣然六段、白番は宋彗領二段です。
左下に白が控えているので、白2のハサミを選択するのは自然な発想。
白4に黒Aを決めると左辺方向が厚くなるため、単に黒5と入るのが黒の工夫です。


白6から12と上辺方向に厚くするのも定石の一つ。
しかし、右上に黒がいる配石の場合、上辺の占め方が難しいため白の悩ましい局面です。
左上の厚みを活かす上でも、白14と広く構えていきたいところだが・・・。


黒15と動き出すのが鋭い好手でした。
白16、18と攻勢に出るも、黒19と中央へ進出されてAやBの薄みが目立つ戦況となります。
左上の厚みが厚みとして機能しておらず、序盤の十数手ですが黒が主導権を握りました。


白20、22と中央を厚くしながら左上の傷を守る進行を選択。
しかし、黒23から27と上辺の白二子が孤立した格好となり白苦しい戦いを強いられます。
左辺の白陣もAの傷を横目に、黒Bと踏み込む余地が残されているのも白の泣き所です。
現代碁は厚みの働きを奪う技術が上がっており、最近はハサミの実戦例が減っています。
結果、黒中押し勝ち。


【参考図:堅実だが…】
白1と狭くハサむのは堅実だが、黒2と上辺に先着されて白イマイチです。
Aの傷やBと逃げ出す手段を見られており、左辺と上辺ともに悪影響が残る局面となります。
上辺の打ち方が非常に難しく、白は左上の定石選択が誤りだったかもしれません。

「編集後記」
日本が統合予選決勝戦に進む快進撃を見せています。
最近は残念な結果が続いているので、予選突破の知らせを持ち帰ってほしいですね。

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