第12回春蘭杯世界囲碁選手権ー1回戦

3月21日に中国・江蘇省で「第12回春蘭杯世界囲碁選手権」が開幕した。
日本の本木克弥八段が韓国の李世乭九段に勝利し、シード選手が参戦する2回戦へ進出した。
以下に対戦結果と明日の組合せをまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【3月21日(水):1回戦結果】
党毅飛九段(中)ー申眞諝八段(韓)
彭立尭五段(中)ー芝野虎丸七段(日)
謝科五段(中)ー許家元七段(日)
連笑九段(中)ー陳祈睿五段(台)
金志錫九段(韓)ー一力遼八段(日)
姜東潤九段(韓)ー余正麒七段(日)
本木克弥八段(日)ー李世乭九段(韓)
Pavol Lisyアマ(欧)ー呂皓鈞アマ(北米)

【3月23日(金):2回戦組合せ】
檀嘯九段(中)ー党毅飛九段(中)
朴廷桓九段(韓)ー彭立尭五段(中)
唐韋星九段(中)ー謝科五段(中)
朴永訓九段(韓)ー連笑九段(中)
謝爾豪九段(中)ー金志錫九段(韓)
柯潔九段(中)ー姜東潤九段(韓)
辜梓豪九段(中)ー本木克弥八段(日)
陳耀燁九段(中)ーPavol Lisyアマ(欧)

今年の日本勢は若手中心に出場しており、若返りした布陣で本棋戦に臨んでいる。
結果として5名中1名しか1回戦を突破できなかったが、この経験は次回に活かされるはず。
本木八段の相手は三星杯を制した辜梓豪九段だが、実力を発揮すれば勝機はある相手だ。
ベスト8に勝ち上がり、日本は井山裕太九段だけではないことを示してほしいところ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:柔軟なシノギ】
黒番が申眞諝八段、白番が党毅飛九段です。
黒1、3と右辺の白を攻めた瞬間、白4と黒の薄みをついていくのが気づきづらい好手。
白も薄い格好に見えますが、白AやBを狙われているため黒は強く反撃できません。


実戦は黒5と右辺の連絡を優先しましたが、白6から8と分断されては黒苦しい展開です。
僅か数手で白が▲を追及する戦いとなり、攻守逆転した戦型となっています。


黒9から13と右辺の白を重くしながら脱出を図っていきます。
ただし、右下隅を荒らされた損失が大きく、黒は右辺の白に厳しく迫る必要があります。


白14から22と地を稼ぐと同時に、▲の動き出しを牽制して左辺の薄みをカバーしていきます。
黒23と右下の白を大きく攻めれば、黒相当な形勢に見えますが・・・。


白24、26と地を稼ぎつつ、下辺の黒の薄みを強調させるのが好手でした。
次の白Aが厳しいので黒27など備える一手ですが、白28から34と整形されてしまいます。
白Bと右下隅に先手一眼があり、黒はこれ以上厳しい攻めを繋げることができません。
白は各所で稼いだ実利が大きく、序盤戦は白が一本取った格好と言えるでしょう。
結果、白中押し勝ち。


【参考図:やり過ぎ】
白1のツケに黒2と反発するのはやり過ぎです。
白3、5でAとBの傷が生じてしまい、黒の追及は不発に終わります。


黒6と断点を守るのは白7のハネでAとBを見合いにされて痺れています。
見た目は黒Aと突破できるため、黒悪くないように見えますが・・・。


黒8には白9から13と下辺の黒一子を分断すれば白十分な戦果と言えるでしょう。
続いて、黒Aと右辺を追及しても白Bで簡単に捕まらない石ですし、捨てても問題ないです。

「編集後記」
最近、帰りが遅いので若干軽い記事が続きますが、ご了承ください。
今週が終われば一段落すると思うので、平常運転に戻す予定です。

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