SENKOCUPワールド碁女流最強戦2018ー決勝

3月16日に日本棋院で「SENKOCUPワールド碁女流最強戦2018」の決勝が行われた。
日本は4位という厳しい結果となったが、勝てるチャンスがあり大きな差はないようだ。
今回の経験を活かし、次回以降の世界戦の活躍に期待したいところだ。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【3月16日(金):決勝、3位決定戦結果】
<決勝戦>於之瑩六段(中)ー黒嘉嘉七段(台)
<3位戦>崔精九段(韓)ー藤沢里菜三段(日)

中国の於之瑩六段は安定感ある打ち回しで世界戦優勝を果たした。
それぞれの対局で最新形の戦術を採用しており、相当研究していることが伝わる内容だった。
序盤で持時間を温存し、中盤の難所でしっかり時間を使うなど盤外の気配りも盤石である。
世界戦の多くは短時間の碁が多い傾向で、中韓の棋士はその点を丁寧に対策している印象だ。
なお、大会の模様は「日本棋院囲碁チャンネル」で動画化されているのでご覧ください。

序盤はよく打たれる戦型だが、白は地を稼ぎながら補強できるので白良しに見える(白20)。
下辺の競り合いは無難に進めば黒好調な流れになるため、白容易でない局面に思われた。
しかし、白48の五線の肩ツキが絶好手で左辺の黒陣を制限しつつ中央の傷を補強できている。
全局的に白厚い碁形となり、中盤で着実に地合いの差を縮めて於之瑩六段が勝利を収めた。

白8のツケは囲碁AIが手法で大流行している手法の一つ。
黒が反発すると、外回りに白厚い格好を築けるのが白の自慢です。(白30まで)
黒45、47は白を凝り形に導く狙いだが、白48のワリ込みが好手で黒の構想が崩壊する。
地合いと厚みの両方で崔精九段がリードする展開となり、藤沢三段は無念の投了となった。


決勝戦を終えて、大盤解説会に登壇した於之瑩六段(右)と黒嘉嘉七段。
於之瑩六段「優勝できて非常に嬉しいです。また、たくさんの囲碁ファンが来てくださったことも大変嬉しいです。ありがとうございました」
黒嘉嘉七段「体調はあまり良くなかったですが、一生懸命打ちました。ここまで勝ち残れたのは幸運だったと思います」

「編集後記」
多くの方に世界の女流棋士がどういう人柄なのか伝わったのは大きいと思います。
日本は残念な結果となりましたが、棋戦として大いに盛況だったのではないでしょうか。
次回が開催されれば、より盛り上がると思うのでぜひ開催してほしいところですね。

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