第5回世界囲碁名人戦ー1回戦

1月8日に中国・雲南省の保山官房大酒店で「第5回世界囲碁名人戦」が開幕した。
出場棋士は各国の名人である日本の井山裕太九段、中国の連笑九段、韓国の李世乭九段。
賞金は優勝50万元(約870万円)、準優勝30万元(約520万円)、3位は10万元(約175万円)。
持時間2時間30分+1分の秒読み5回、中国ルール(コミ7目半)で行われる。
以下に対戦結果と本棋戦の日程をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【1月8日(月):1回戦】
連笑九段(中)ー井山裕太九段(日)
【1月9日(火):2回戦】
井山裕太九段(日)ー李世乭九段(韓)
【1月10日(水):決勝戦】
連笑九段(中)ー2回戦の勝者

1回戦目は井山九段が手厚い打ち回しで優勢を築くも、中盤の猛追を支え切れず無念の敗退。
明日の李世乭九段戦に勝利して、決勝戦に駒を進めてリベンジしてほしいところだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:囲碁AI発の定石】
黒番が井山九段、白番が連笑九段です。
白1に黒2とハサむのは実戦例が減っている手法の一つ。
以前までは白3に黒4から8と分断できるので黒悪くないと言われていました。
しかし、囲碁AIが現れて以来、この定石はシチョウ関係なく白悪くないと評価されています。


白9、11と素直に右下の黒を取り込むのが有力です。
△の働きが削がれる短所はありますが、▲を取り込んだ利益が大きく白悪くありません。


黒12から18で右下に厚みを築けても、△の動き出しや白Aが残っているので黒イマイチ。
一方、手番を得た白は白19と左下に手を戻して、右下の厚みを牽制できたので白不満なし。


黒20と下辺を占めれば、下辺の黒陣は立派な構えとなります。
ただし、白21から23と上辺を占めれば、全局的に足早な展開で白成功です。
黒24は右上の白を重くして上辺を割る意図ですが、白25から27が軽快な石運び。
右上の損失は小さくないものの、左辺と上辺を占めればバランスの取れた碁形を築けます。
結果、白中押し勝ち。


【参考図:重い石運び】
黒1に白2とノビるのは自然に見えますが、黒3のハサミが厳しい追及。
白4とハサミ返しても、黒5から7と分断されて白ツライ戦いを強いられます。

「編集後記」
明日からまた一週間始まりますね。
長い休みを取っていたので多少だるいですが、頑張っていきますか。

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